MV撮影の日。/学芸大青春のジュネッセンス!!【「ジュネス寮の日常」from 南優輝】
公開日:2022/6/25
この日はびっくりするぐらい長い一日だった。
目が覚めた、いや二度寝の誘惑になんとか打ち勝ち、決死の思いで目を覚ましたのが朝4時前。
ベッドから直行したシャワーで眠気を飛ばし、部屋で化粧水を塗りながら今日着る服を選ぶ。
MV撮影の日は、行き帰り以外衣装を着るので、正直私服なんて何でもいいのに、スタイリストさんやたくさんの大人の方に会うと思うとついつい、ちゃんとオシャレしなきゃと服選びに時間がかかってしまう。選び終わる頃には髪がだいぶ乾いていて、ドライヤーが少し楽になるまでがセットだ。
朝が早い日は、なるべく寝ていたいので流石に朝ごはんは作れず、だいたい寮を出る時間に玄関前でみんなと初めて会い、お互いの眠そうな顔を見ながら「おはよう」の挨拶をかわす。
現場に向かう途中で海ほたるを通り、軽い朝ごはんを購入。ちょうど海から綺麗に日が昇っていて、蓮と陽介と思わず写真をパシャリ。撮影前からいい思い出が一つ出来て、今日はいい一日になりそう。そう思いながら現場に入った。
スタッフさんにみんなで挨拶を済ませ、着替えやメイクなど終えると早速一人一人個別のシーンから撮影が始まった。
一番手の僕は少し緊張気味だったが、いざ始まると楽しくて楽しくて、緊張なんてすぐに忘れていた。
早朝の屋上での撮影で気温は2℃。カイロや温かい飲み物を下さるスタッフさんの気遣いに支えられながら個別シーンを終えると、待機中の将綺、蓮と合流しお喋りタイム。
蓮と撮影現場である廃墟ビルの散策をして、元々エレベーターがあったであろう吹き抜けになっている場所を覗き込んだりして怖がっていると、いつの間にか椅子で将綺が気持ちよさそうに寝ている。
しっかり隠し撮りをしつつもそのまま寝かせてあげた。
次に僕が呼ばれたのは勇仁との撮影シーン。
鎖が使われるシーンで何故かすごく嬉しそうな勇仁。「鎖=かっこいい=漢」。多分こんな感じの脳内でテンションが上がっているのだろう(失礼)。
撮影も中盤に差しかかり、陽介との長い待機時間ができた。休めるかと思いきや映えスポットでの陽介の写真撮影タイムが始まった。カメラマンとして同行させられた僕は陽介の指示を受けながら映え写真を撮り続けた。お礼に僕の分も撮ってくれるので意外と悪くなかった。
その後5人でのダンスシーンの撮影を終え、最後は蓮のソロシーン。最初は将綺と一緒に見ていたが、疲れた僕は待機スペースに戻り気付いたら爆睡していた。案の定ブサイクな寝顔をブサイクな角度で陽介にたくさん撮られ散々遊ばれた。いつかあいつには、特大の嫌がらせをしたいと思う。
そんなこんなで長かった撮影を終え、帰りの車に乗る。5人で今日の撮影の話をしていたはずが、一人また一人と声が聞こえなくなり最後には全員爆睡。まるで最後まで起きていた人の書き方だが、もちろん僕が一番に寝た。
深夜4時くらいに寮につき、うまく入れ替わり立ち替わりながら一緒にシャワーを浴びる。ベッドに入り寝る前にジュネスのグループラインを見ると、「写真で一言」の大喜利大会が開催されていた。まさかの優勝者、僕らのプロデューサー「スーさん」のコメントを読みながら、眠りについた僕だった。