選挙速報でよく聞く「当選確実」が、開票率1%でわかるのはどうして?/面白くてやめられない! 人生の数学
更新日:2022/7/20
感染症防止策の真実とは
コロナ禍でよく聞いた「三密」「80%の行動抑制」。これらの言葉にはどんな意味があったのでしょうか?
三密にも80%の行動抑制にも数学が使われている
コロナ禍で「三密を避けましょう」といわれた三密とは、「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集する場所」「近距離での密接した会話」の3つです。それを式で表すと「密閉∩密集∩密接」となり、図では下の図①のようになります。3要素が重なる場面では、集団感染のリスクが高まることを示しています。
また「人との接触を8割減らす」の数字は、「実行再生産数」を元に導き出されたものです。これは「実際に現実の社会で起きている再生産数」で1人の感染者が平均で何人に直接感染させるかを示します。式②のように接触を8割減らせば、実行再生産数が1を下回り、感染抑制が可能になるのです。