嫌いな人のことでモヤモヤするなら、「今ごろパフェとか食ってる」とつぶやいてみよう! 大人気「パフェねこ」1巻のポイントをまとめてみた

暮らし

公開日:2022/7/3

ロングセラーや話題の1冊の「読みどころ」は? ダ・ヴィンチWeb編集部がセレクトした『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(Jam:著、名越康文:監修/サンクチュアリ出版)の書籍要約をお届けします。

多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(Jam:著、名越康文:監修/サンクチュアリ出版)

こんな人にオススメ!

・苦手な人やイヤなことがなかなか頭から離れない人
・SNSでいろいろモヤモヤしてしまう人
・つい「いい人」を演じて疲れてしまう人

3つのポイント

要点1
人生にはイヤなことや理不尽はつきものとわかっていても、やっぱりモヤモヤしてしまうもの。特にSNS全盛のいまどきは知らない誰かの攻撃にさらされたり想定外の落ち込みに襲われたり…でも実は「自分の考え方」ひとつでモヤモヤや悩みは消せるもの。

要点2
本書が紹介するのはSNS、人間関係、職場、そして自分自身についてのモヤモヤや悩みを解決して、あなたの心を守ってくれる64の「考え方」。Twitterで累計50万以上リツイートされた親しみやすい4コマ漫画とやさしい文章でスッと心にしみてくる。

要点3
シリーズ累計発行部数33万部を突破。第1回メンタル本大賞を受賞し、多くの精神科医・公認心理師からも「心が楽になる本」と高い評価を受けている。

プロフィール
著者:Jam(じゃむ)
ゲームグラフィックデザイナー。イラストレーター。漫画家。日常で起こる人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこ」シリーズがTwitterで累計50万以上リツイートされるほど話題になる。

監修:名越康文(なこしやすふみ)
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。近畿大学医学部卒業。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーターなどさまざまな分野で活躍中。

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●SNSに費やした「時間」を「お金」に変えてみる

「SNSを見るのがやめられない!」というお悩みは多い。ハマってしまう原因には「SNSは無料」というのもあるだろう。だったらSNSにも課金があると考え「見ないと決めた時間に見たら100円」など時間をお金に変えて「可視化」してみてはどうだろう。どのくらい自分が時間を使ったかすぐにわかる上に、たまるのはお金なのでSNSより楽しいことに使えるはず。

●SNSで目に見える幸せは、映画のハイライトだけ見ているようなもの

 SNSでうっかり友人のリア充写真を見てしまい、思わず自分と比べてモヤモヤしたり焦ったり…でも大体においてSNSで見えてくるのは映画のハイライトシーンのような一番キレイなところだけ。実はその裏に血のにじむような努力があるかもしれない。そう考えたら、全然うらやましくない!

●宛名のないものは、自分宛にしなくていい

 SNSでたまたま見かけた意味深な投稿を「もしかして私の悪口?」なんて思ったことはないだろうか。人は明確な宛先がないネガティブなものを見ると、どうも自分のことのように感じやすいようだ。宛名のない不安は自分宛にしなくていい。もし自分が書いたことに誰かが勝手に反応してきても「君の話はしていない」と流すくらいでOK。

●嫌な言葉は呪文だから、気にしなければ効かない

 言葉にはすごく力があるので、人から嫌な言葉をかけられると傷ついてしまうこともある。そんなときは「嫌な言葉」はゲームの世界での魔法の呪文のようなものだと考えよう。魔法はどんなに強い呪文でも当たらなければ効かないのと同じで、嫌な言葉も自分がどう受け取るかでダメージは変わるもの。嫌だなと感じたら、かわしたり逃げたりして当たらないようにしよう。

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●「今ごろパフェとか食ってる」とつぶやいてみる

 人間関係で理不尽な目にあってモヤモヤするとどうしてもひきずってしまうけど、嫌なことをしてきた相手は何をしたかも覚えていない上に、こちらの気もしらずのんびりパフェなんか食べているかもしれない。寝ても覚めても嫌な相手のことを考えるなんて時間の無駄。「今ごろパフェとか食ってる」とつぶやいて、心を切り替えよう。

●自分を大事にすることも、大切な人のためになる

 どんなに忙しくても、自分のことは後回しにしてしまう――誰かを大事に思うからこその美しい行動のように見えるけれど、それで無理して身体を壊してしまったら、その誰かに逆に心配や迷惑をかけてしまうかもしれない。大切な人のために無理をするのではなく、まずは「自分をいたわること」も大切な人のためにできることなのだ。

●有名人じゃないんだから、そこまで注目されてない

 耳に入ってきた誰かの会話になんとなく自分が気になっている言葉が出てくると、「今のって私のこと?」と思ってしまうことはないだろうか。冷静に考えれば本当に周りが常に自分の噂をしていたりするなんて、よほどの有名人じゃない限りありえない。もし気になっても「有名人じゃあるまいし(笑)」と流していこう。

●このストレスをいつまで抱えるか「期限」を決める

 がんばり屋さんほど、つい自分のストレスや疲れを甘く見て、「大丈夫」とがんばってしまう。「ストレスを溜める前に休む」とわかっていてもなかなかできない…そんな人は「あと○カ月この状態が続いたらやめよう」など「期限」をつけるのも、上手なストレスとの闘い方だ。逃げ場が確保されていると思うだけでも心の余裕が違ってくるだろう。

●生きている時間の中で変えられるチャンスがあるのは「今」だけ

 苦しかったり、楽しかったりする理由は大抵、過去に原因があるけれど、いまさら過去は変えられない。未来を想像して不安になっても、未来なんて何が起こるかわからない。たぶん生きている時間の中で一番変えられるチャンスが大きいのは「今」。いつか過去になる今を笑って過ごせば、未来の自分にとっての過去は「笑っていた記憶」に変えることができる。それを作れるのは「今」の自分だけなのだ。

文=荒井理恵

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