今年2月、自身名義での音楽活動で1stアルバムのリリース＆1stコンサートを経験し、唐 可可役を担当する『ラブライブ!スーパースター!!』は7月からTVアニメ2期が放送開始予定。幅広く活躍を続ける歌手・コスプレイヤーのLiyuu（りーゆう）さんのファーストメジャー写真集『鼓動』が発売されました。全編奄美大島でのロケで撮影されたという今回の写真集は、Liyuuさんにとってどのような経験になったのでしょうか。

日常生活の中での表情もいっぱい入ってます

――今回の写真集『鼓動』を出しますよ、と聞いたとき、どう思いましたか。

Liyuu：すごく嬉しくて、楽しみにしてました。コスプレじゃない写真集は、自主制作で作ったことがあるんですが、今回みたいに、全体的にプロの人たちにプロデュースしてもらったのは初めてです。

――以前から、プロの人たちがプロデュースしてくれる写真集を出せたらいいな、という気持ちはあったんですか。

Liyuu：正直、ちょっと不安も多かったですね。自分で作っていた写真集は、全部自分で決めていて。逆に今回は、ゼロから決めてもらったので、ちょっと不安がありました。でも紙の本ができる前に、編集されたものを見て、不安がちょっとずつなくなりました。

――撮影はどうでしたか？

Liyuu：撮影するときは、風が心配でした（笑）。

――どんなことを意識して臨んだんでしょう。

Liyuu：あんまり何かを意識することがなかったんです。写真も、ほぼ無意識の感じで撮られているものもたくさん入っています。

――なるほど。無意識で写真を撮られるということは、素の自分を見せることにもなると思うんですけど、それについては？

Liyuu：最初、自分も抵抗があったんです。こういうのは慣れていないので、自分にとってもすごく挑戦でした。今までやったことないので、今回は初めてこういう姿を見せてます。

――上がってきた写真を見て、「自分はこういう表情をするんだな」みたいな発見はありましたか。

Liyuu：発見ではないですけど、やっぱり普段の自分、友達といるときの自分の表情は、みんなの前にいる自分と違います。今回は、普段の日常生活の中での表情もいっぱい入ってる感じです。

――今回の写真集は奄美大島でのロケということで、どんなことが印象に残っていますか。

Liyuu：行ってたのは3日で、けっこうバタバタしてて、空港に向かう直前まで撮ってたりしたので、ギュッと凝縮されてます。撮影の中で、行ったことないような場所にいっぱい行ったのが、楽しかったです。

――特に印象に残ってるのは？

Liyuu：川ですね。行く前にけっこう……冒険みたいな感じ。普通の道じゃないんです。木の筋に、登ってる感じ。冒険みたいでした。あと、写真集の中に絵を描いている写真があるんですけど、海の景色は初めて描きました。

――受け取った人に、この写真集をどのように楽しんでほしいと思いますか。

Liyuu：写真集は久しぶりで、自分にとってメジャーのファースト写真集なので、コスプレイヤーの頃の自分の頃や、アーティストとして活動している自分とはまた違う雰囲気を出してますので、それを見てほしいです。

いろんな気持ちをみんなに伝えたいし。これからもお互いに気持ちをあげたり、もらったりしたい

――今年は1stアルバムをリリースして、1stコンサートがあって、写真集も発売されました。いろんな仕事をしているし、ひとつひとつ目標や夢が実現していってると思うんですが、いろいろなことが叶っていくことについて、どう感じてますか。

Liyuu：デビューする前の自分が作ったものは、全部自分が見て一番いいものだけですが、デビューしてからは、自分だけじゃなくって、まわりのスタッフさんやプロの人たちからも見て、一番いいのが選ばれることが多くなっていて。いろんな人から見ると、また違ういいところも発見できるし、いろんなこともできるし、昔の自分と違うところもいっぱいあるし、そういうところをみんなに見せていきたいです。

――一緒に仕事をするまわりの人たちが、「こういう部分もいいんだよ」と教えてくれる。

Liyuu：そうですね。昔の自分だったらこだわりが強すぎて、「これがいい」「これはちょっと」になるときがいっぱいあるんですけど、まわりの人から見ると「こっちもいいですね」って思ってくれる人もいっぱいあるので。

――ちなみに、写真集のタイトルである『鼓動』には、どういう思いを込めているんでしょうか。

Liyuu：『鼓動』って、気持ちの意味もあるんですね。最初にわたしと出会ってくれた人たちの気持ち、わたしも皆さんからもらったいろんな気持ちがあって、メジャーデビューする前からけっこう長い時間が経ちました。今回のファーストメジャー写真集でも、いろんな気持ちをみんなに伝えたいし。これからもお互いに気持ちをあげたり、もらったりしたいです。

――今回の写真集を作ってみて、新たにやってみたいことのイメージも湧いたりしましたか。

Liyuu：ちょっと新しく生まれたのが――いつか自分がプロデュースした作品を作ってみたいな、と思いました。たとえばCDのジャケ写とか。いつか挑戦してみたいですね。

取材・文＝清水大輔