「スライム」が数学力を高める!? 5歳の息子とスライム作りに初挑戦してみた【やってみた】

出産・子育て

更新日:2022/7/14

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!
才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!』(わんこそば:著、汐見稔幸:監修/池田書店)

 自分で簡単に作って遊べるスライム。『才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!』(わんこそば:著、汐見稔幸:監修/池田書店)によれば、スライムで遊びながら手先を使うと脳の機能が高まることがわかっているそうです。

 昔から手は「第二の脳」と言われ、脳科学が発展し、脳の機能を高めるには手先の器用さが自然と鍛えられる遊びのような活動が大切だとわかってきたそうです。ギュッと握ったり、指先で伸ばしたりするスライムは、まさにそれ!

 さらに、スライムは自在に形が変わり、頭の中のイメージを形にする高度な力を鍛えるので、高度な数学の基礎練習になり、AI社会に必要となる立体想像能力を伸ばす体験にもつながるとか。

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 本書の著者であるわんこそばさんが作るスライムは、「パチパチはじける」「フワフワがクセになる」「コリコリ音がする」など種類が多いのが特徴。本書を見ながら、どんどんレベルの高いスライム作りに挑戦することで、子どもの才能をグングン伸ばしていけそうです。

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!p.32

 YouTubeでも人気のわんこそばさんは、ASMR(聴覚などへの刺激で脳がゾワゾワするような感覚)動画を制作するクリエイターで、音を楽しめるスライム作りが特徴的。

 100均で売っているようなキューブ状のビーズを使った「キューブスライム」は、キューブの土台にスライムをはさむことで、できあがったキューブをさわるとゴリゴリと音がするとか。

 スライムなのに音がするなんて、子どものテンションが爆上がりしそう。

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!p.27

 泡状のハンドソープなどの「泡」を混ぜ込んだスライムは、ラップをして2〜3日置いておくと、表面にいっぱい泡が出てきて美しい仕上がりに! しかも、スライムをつぶすとパチパチと音がしたり、色を混ぜると真珠みたいなキラキラになったり。

「2〜3日置いておいたら、どうなるかな?」と伝えて、変化したスライムを発見した時の「うわ〜っ」と喜ぶ顔が、今から頭に浮かびます!

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!p.76

 ほかにも、子どもが好きそうなのは、スライムを使って作る食べものシリーズ。あざやかなフルーツがのった「フルーツヨーグルト」なんて、間違えて食べちゃいそうなくらいリアルですよね(本当に食べないように注意)。

 2種類のスライムを使うことや、100均でも売っているポンポンボールをスライムと混ぜて光沢をつけることなど、さまざまな工夫をマネすることで、子どもの応用力も育っていきそうです。

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!

 とにかく楽しそうなスライム作りですが、「うちの子も喜んでくれるかな?」「片付けが大変なんじゃ?」と不安に思う方のために、5歳の息子と一緒にレベル1のスライムを作ってみました。

 作ったのは、ビヨーンと伸びる「接着剤スライム」。洗濯のり、木工用接着剤に、ホウ砂とお湯を混ぜた「ホウ砂水」を加えて作ります。

 最初に洗濯のりと接着剤を混ぜた時点ではサラサラとした液体でしたが、そこにホウ砂水を加えると、どんどんかたくなっていきます。

 息子は、「かたい!」「筋肉が必要だ!」などと叫び、「ムキムキ、ムキムキ」とムキムキねずみのモノマネ(『鬼滅の刃』より)をしながら、高速混ぜ!

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!

 ボウルにスライムがつかなくなってきたので、そろそろ手でこねてみます。ビヨーンと伸びるスライムに「うひ〜」「お〜ば〜け〜」などと声をあげながら終始にぎやかで、最初から最後まで大興奮! やっぱり子どもってスライムが好きなんですね〜。

 材料をこぼしたり口に入れたりしないように見守っていれば、5歳でも作れる簡単さ。手でこねる作業には15分くらいかけるのが理想ですが、そこは集中力が未熟な子どもなので少なめに。

 かかった費用は700円ほどで、材料はまだまだ余っています。スライムは道具にくっつかないし、くっついたとしても水で洗えばきれいに取れるので、片付けの手間もかかりません。床に落ちるのが心配な方は、下に新聞紙などを敷いておけば安心です。

才能がぐんぐん伸びる! スライム・紙ねんどで遊ぼう!

 スライム作りの楽しさを知った息子は、それから毎日のように「スライムいつ作る?」と聞いてきます。よほど楽しかったんですね。スライムの基本となるホウ砂水はまだ残っているので、これさえあれば、次はもっと簡単に作れます。

 わんこそばさんによると、スライムはノリや粘土、混ぜる材料の種類を変えれば可能性は無限大。本にはふりがなが付いているので、小学生くらいになれば、ひとりで見ながら作ることもできます。さまざまな感触や音を楽しめるので、飽きることなく続けて、応用編にもチャレンジしていけそう。

 ちなみに息子は、粘土遊びは好きですが、手先はあまり器用ではないタイプ。この本でどんどんレベルの高いスライム作りに挑戦して、手先が鍛えられるといいなあと思います。続けるうちに、これからの時代に必要な力が自然と身についていけば、こんなにうれしいことはありません!

文=吉田あき