これまで読んだことのない衝撃。登場人物に共感と感謝!『うるわしの宵の月』/斉藤朱夏のしゅか漫画⑦
公開日:2022/7/16
久しぶりに推しができると嬉しくないですか?
私は久しぶりに推しができました。
はぁ~これは好きだよ~。なんて呟いて
もう一度一巻から読み返して、やっぱ好きと呟く。
だから少女漫画って読み続けてしまう。
今回紹介するのは『うるわしの宵の月』(やまもり三香/講談社)。
綺麗な容姿に立ち居振る舞いがスマートで「王子」と呼ばれている女子「滝口 宵」。
友人からも「王子」や「ヒーロー」と言われることに複雑な思いを持っている。
そんな時に出会ったのが、もう1人の「王子」と言われる一つ年上の男子、市村先輩だった。
「王子」と呼ばれるふたりの男女の物語。
いつも少女漫画を読んでいる時は自然と素敵男子達に目がいってしまうのだが
今回は両方に目がいく。むしろ主人公である宵ちゃんの方に目がいってしまう。
もちろんスマートな立ち居振る舞いをしている時も素敵だが、
市村先輩と絡んでいる時の宵ちゃんが何よりも可愛くてしょうがない。
女子から憧れられる存在であるからこそ、
そんな表情もやっぱり女子だから「あるよね!あるよね!!」って
共感の気持ちが湧き上がってくる。
こうした表情が出てくるようになったのも市村先輩との出会いがきっかけだろう。
市村先輩には感謝しかない。ありがとう市村先輩。
また、市村先輩自身も口から勝手に褒め言葉が出てしまうぐらいに美しい。
なのに少しだけ恋愛に疎い感じもまたギャップがあって拍手を送りたい。
登場人物の設定が完璧すぎるのだ。
また自分が読んできたことの無い少女漫画を見つけてしまった。
だから少女漫画って読み続けてしまう。
おんなじ言葉を繰り返し言いたくなるくらいの衝撃。
少しずつ距離が近づくふたりのドギマギした感じや
ひとつひとつの仕草や言葉がとても丁寧な印象を受けた。
本屋に足を運ぶ時あらすじも見ずに絵だけで買うことが多く、
実はこの『うるわしの宵の月』も一目惚れして購入した。
毎度表紙も素晴らしいので、まず表紙を隅から隅まで見てほしい。
ふたりのちぐはぐな恋の行方が今後どうなっていくのか、
早く続きが読みたくてウズウズしている。
新しい少女漫画を探しているあなたにピッタリな一冊。
ふたりの王子がどうなるのか、私と見届けませんか?