「ねずみくんの絵本」シリーズ最新作『ねずみくんはカメラマン』は、身近にある大切なものに気づかせてくれるお話!

文芸・カルチャー

公開日:2022/7/30

ねずみくんはカメラマン
ねずみくんはカメラマン』(作:なかえよしを、絵:上野紀子/ポプラ社)

 1974年の出版以来、子どもたちに読み継がれている『ねずみくんのチョッキ』。小さなねずみくんのチョッキを他の動物たちが「ちょっときせてよ」と借りていった結果、チョッキはどんどん伸びてしまい、最後はついに“あるもの”に変化するというストーリー。そんな読めば思わずほんわかする「ねずみくんの絵本」シリーズから、2022年7月6日(水)に最新作となる『ねずみくんはカメラマン』が発売された。

「ねずみくんの絵本」シリーズの魅力といえば、多様な仲間たちが出てくるところ。中でも「ねみちゃん」は、『ねずみくんとホットケーキ』や『ねずみくんのクリスマス』、『ねずみくんのプレゼント』といった絵本に登場する、かわいいねずみの女の子。いつもねずみくんに寄り添い、やさしい気持ちにさせてくれる存在だ。

『ねずみくんはカメラマン』にも、ねみちゃんが登場する。ある日、ねみちゃんの写真を撮ることにしたねずみくん。すると、「いいなぁ ぼくらもとってよ」と動物の仲間たちが集合してくる。「しょうがないなぁ はい チーズ」。しかし、うまく写真に全員おさまるのは難しかったため、「自分の自慢で大切なもの」だけを写すことに。

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 ぞうさんは鼻、ライオンさんはたてがみ。 さて、ねずみくんの自慢で大切なものは……? ねみちゃんとねずみくんの絆に心がポッと温まる、身近にある大切なものに気づかせてくれるお話が繰り広げられている。

 いつもみんなのために頑張るねずみくんにはファンが多く、「1巻目からずっと好き。家でも読み聞かせでお世話になっている」「ストーリーも、あのほっこりとする絵も大好き。いい話が多いですよねー!」「やはり昔から人気がある絵本は子どもの心を掴むな」といった声が。また、「普段は絵本を読もうと誘っても反応が悪い娘も、ねずみくんシリーズだけは反応がいい! 作者に感謝だわ」という母親の感想も見られた。

 いつでも心を和ませてくれるねずみくんが、どんなカメラマンに変身するのか。最新作を手に取って、この夏の読み聞かせに役立ててみては?