悲惨な状況を象徴する食べものとして本に登場する“不憫”の代名詞・沢庵…【内田百閒といただく“おかうこ”】/ハラヘリ読書③
公開日:2022/8/27
宮田ナノ著のコミックエッセイ『ハラヘリ読書』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第3回です。文学作品のなかに描かれる魅力的な料理、字面だけで乙女心をくすぐるスイーツ、文字と文字の間から漂う(ように感じる)ごちそうの匂い…。本の中には、「いつか食べてみたい」と思わせる料理がたくさん登場します。『ハラヘリ読書』は、古今東西の名作に登場する美味しそうな食べものを、食いしん坊の作者独自の目線でユーモアを交えて描きます。遠い存在だった文豪や、物語の登場人物たちが、いつの間にか身近に感じられる、食欲そそる名作レビュー&エッセイです。読んだ本の好きなフレーズを日記にメモしている宮田ナノさん。ある日の日記に記された「おかうこ、かりかり、お茶漬けさぶさぶ」これは一体…?