その選択は、気分が上がる? 下がる? 気分が自然に上がる習慣を身につけよう!/自分を整える 手放して幸せになる40のこと
公開日:2022/10/8
無意識のうちに自分の行動に制限をかけ、窮屈さを感じる。本当はもっと自分の思いどおりに過ごしたいと願いながらも、どこかに不安を抱えながら生きている人は多いのではないでしょうか。
そんな毎日から抜け出して、自分らしく幸せな人生を歩んでいくために、『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』では、著者の永松茂久さんが、多くの人が必要以上に抱え込んでいる悩みや不安など、手放すことから始まる「自分を整える」方法をわかりやすくご紹介します。
「遠慮」や「ガマン」をやめ、「しがらみ」や「見栄」を手放す方法とは――?
『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』は、あなたがもっと楽に楽しく生きていくためのヒントが詰まった1冊です。
我慢や不安にモヤモヤしながらも、自分を抑え込んでしまう心の癖がついていませんか? 楽に生きていくためには「精神的コスパ」を考え、気分が上がる選択をすることが大切です。
※本作品は永松茂久著の書籍『自分を整える 手放して幸せになる40のこと』から一部抜粋・編集しました
01 その選択は気分が上がる? それとも下がる?
我慢やストレスに慣れすぎていませんか?
いまを生きる私たちの多くが、自分の中になんらかの違和感を感じながら生きています。
「納得いかないけど、ここはぐっと堪えるべきだ」という我慢。
「ここからどうなってしまうんだろう」という不安。
「とりあえずやめておこう」という遠慮。
「ああしておけばよかった」という後悔。
こういった4つの感情にどこかモヤモヤしながらも、いつのまにか慢性的に自分を抑え込んでしまう心の癖が染み付いてしまっています。
そうすることが当たり前であり、しかたのないことだと思い込んでいるのです。
しかし、その癖が結果としてあなたの気分を下げ、人生において多くのロスを生み出しているのです。
まずこの章では、あなたがこうしたストレスを手放し、もっと軽くもっと楽に生きていくために必要な選択のコツをお伝えしていきましょう。
「精神的コスパ」という考え方
まずはここからお伝えすることの理解を深めていただくために、この本で多く使っていくことになる、覚えておいてほしいキーワードがあります。
それは「気分が上がる」「気分が下がる」、「精神的コスパ(コストパフォーマンス)」、そして「心の倉庫」という言葉です。
「コスパが高い」――この言葉を使う人が増えています。
コスパ。これは「コストパフォーマンス」の略ですが、それではコスパとはなんでしょうか?
簡単に言うと、
「払った価格や行動に対してもらえる見返りの量」
です。
たとえば1000円のランチで刺身、ステーキ、豪華なデザートが盛り沢山な場合。これは1000円という価格に対してのコスパが高いということになります。
逆に1000円のランチでメザシ、ご飯、味噌汁だけだとコスパは低いと言わざるを得ないでしょう。
これは行動でも当てはまります。
丸一日使って重労働をした対価が1000円だと、これはその労働に対するコスパは低すぎます。
逆に1日3時間労働にもかかわらず、年収で3000万円稼げたとしたら、これは労働コスパがめちゃくちゃ高いということになります。
このように、コスパという言葉は主に、価格や行動で使われることが多いのですが、実は心にも当てはまります。
精神的コスパとは、つまり「自分がやったことに対する心の満足度」ということになります。
これは本当に大切なことにもかかわらず、多くの人がここに気づかずに自分の選択を精神的コスパの低いモノばかりを選んでしまっているのです。
「気分が上がる」ほうを選ぶ習慣を身につける
そもそも常識とは「多くの人がそうであると信じ込んでいること」であり、周りに合わせるとは「相手の望むとおりに動く」ということです。
この常識や周りの人の価値観が「自分の気分が上がること」とイコールであれば、なんのストレスも生まれません。
しかし現実は、自分の気分が下がるパターンであることが多く、その結果、どうしてもモヤモヤしながらその時間を過ごさなければいけなくなります。精神的コスパが低いまま毎日を過ごすと、どうしても心の荷物が増えてしまいます。
そうではなく、精神的コスパの高い選択をする勇気をあなたに身につけてほしいのです。
精神的コスパが高い選択。
これは少し難しい言葉かもしれませんので、もっと簡単にまとめます。
精神的コスパが高い→気分が上がる
精神的コスパが低い→気分が下がる
何かを選択するときに、「気分が上がるか、気分が下がるか」を基準にすることで、あなたは後悔することが少なくなります。
気分が自然に上がるコツ01
「精神的コスパ」を常に意識する