気配りは「ほどほど」で。人間関係での“力の抜きどころ”をおさえよう/気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント
公開日:2022/10/27
マスクで表情が見えにくくなり、さらに直接会って人とコミュニケーションする機会も格段に減ったこの頃。相手との距離感に悩んだり、人間関係で必要以上に気疲れをためてしまいがちでは?
『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』では、心理学者の内藤誼人さんがネガティブな感情を手放して、もっと楽に毎日を送るヒントを伝授。世界中の心理学の最新研究をもとに、すぐに使えて役に立つ、人間関係での「チカラの抜きどころ」をご紹介します。
“人間関係で気配りは重要”。でも、それは程度問題。「いい人になりすぎない」ことが大切です。
※本作品は内藤誼人著の書籍『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』から一部抜粋・編集しました
はじめに
「人に嫌われたらどうしよう……」
「おかしな発言をして笑われたらどうしよう……」
「人の目が気になって、しかたがないのですが……」
このように、どうすれば人付き合いがうまくできるのかに悩み、モヤモヤとした気持ちでいる人は少なくないでしょう。
たしかに、相手に対して〝気配り〟をすることは大切です。けれども、それも程度問題。あまりに他人のことばかりを気にかけていると、今度は自分の心が苦しくなってきてしまいます。
〝人間関係では気配りが重要〟だといっても、ほどほどにやっておけばよく、「いい人になりすぎない」ことのほうが大切です。
性格的に、温和で優しく、親切な人になることは、一般的にはよいこととされています。けれども、他人のことばかり気にしていると、自分の健康を損なってしまう可能性もあります。
多少は自己中心的であってもいいというか、やはり「自分を一番大切」にして、相手のことは「二番目に大切にする」くらいでもいいのかな、と私は思います。
相手にそっけない態度をとったり、冷たくしたりする必要はありませんが、自分の気持ちを大切にしながら、相手のことも大切にする、というバランスを取ることが大切です。
本書は、人間関係において「頑張りすぎている」人に向けて執筆しました。
そんなに肩ひじを張らなくてもいいように、〝力の抜きどころ〟を61個のヒントにまとめています。どれも実践しやすいものばかりですから、きっと、「なんだ、そんなに気にしなくてもよかったのか!」「もっと気楽に考えよう!」と、心がスッキリするはずです。
それでは、最後までよろしくお付き合いくださいませ。