人に会うとき、内気な人は「堂々としない」態度が大事!? 赤面は相手の警戒心を解きほぐす/気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント

暮らし

公開日:2022/10/29

 マスクで表情が見えにくくなり、さらに直接会って人とコミュニケーションする機会も格段に減ったこの頃。相手との距離感に悩んだり、人間関係で必要以上に気疲れをためてしまいがちでは?

気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』では、心理学者の内藤誼人さんがネガティブな感情を手放して、もっと楽に毎日を送るヒントを伝授。世界中の心理学の最新研究をもとに、すぐに使えて役に立つ、人間関係での「チカラの抜きどころ」をご紹介します。

 人間関係で大切なのは「笑顔」。作り笑いでも、愛想笑いでも、とにかく笑顔を見せることが何より大事。

※本作品は内藤誼人著の書籍『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』から一部抜粋・編集しました

気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント
『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』
(内藤誼人/明日香出版社)

5 表情は作り笑顔でもぜんぜんかまわない

 人間関係においては、笑顔がとても重要です。

 細かいことはどうでもいいので、とにかく笑っていれば、たいていの人間関係はうまくいくものです。

 

「そうは言っても、私、うまく笑えないんです」

「愛想笑いは、どうも苦手で……」

 そう思う人がいるかもしれませんね。

 

 ですが、はっきりと申し上げておきましょう。

 笑顔というものは、「見せる」ことが重要なのであって、うまいとかヘタは関係ありません。どんなにヘタでも、「見せない」よりは、「見せる」ほうが、絶対に好印象を与えます。

 作り笑いでも、愛想笑いでも、ぜんぜんかまわないのですよ。

 無表情とか、不機嫌そうな顔に比べれば、作り笑いのほうが、はるかにマシ。ですから、たとえ「自分は笑顔を見せるのがヘタ」だという自覚があっても、あまり気にせず、どんどん作り笑いを見せるようにしましょう。

 少しくらいギクシャクとした笑顔でも、見せないよりは見せたほうがいいのだ、と割り切って頑張りましょう。

 

「笑顔」であることが何より大事

 

 イギリスにあるアバディーン大学のリンデン・マイルズは、男女3名ずつのモデル写真を用意しました。それぞれ、①自然な笑顔 ②作り笑い ③無表情の写真で、それを40名の大学生に見せて、どのくらい好意を抱くのかを調べてみました。

 その結果は、やはりというか、もっとも好まれたのは①の自然な笑顔でしたが、作り笑顔のほうも、決して悪くありませんでした。無表情に比べると、作り笑顔のほうが10倍も好ましく評価されたのですから。

 ということは、作り笑顔でもかまわず、どんどん笑うことが得策ということになります。

 

 「そうは言っても、私は笑顔を見せるのが本当にヘタで……」と言う人もいるでしょう。

 けれども、最初からとびきり魅力的な笑顔を見せられる人なんて、この世にいません。だれでも練習を繰り返して、少しずつ上達していくものです。

 どんなにヘタな笑顔でも、毎日、人に会うたびに練習していれば、そのうちうまくなっていきます。

 人に声をかけられたり、目を合わせたりしたら、もう自動的に笑顔のスイッチが入るくらい、練習してみてください。

 これを心がけるだけで、たいていの人間関係はうまくいくようになるはずですから。

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