人間関係は「うわべ」で十分!? 親しい友人がいないからと嘆く必要なし!/気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント
公開日:2022/10/31
11 人気者は、じつはけっこう苦労が多い
人気があることは、もちろん素晴らしいことなのですが、人気者には、人気者ならではの問題があることをご存知でしょうか。
「いろいろな人とお付き合いできて、いいなぁ」とたいていの人は感じていると思うのですが、あまりに多くの人と付き合っていると、精神的にもものすごく疲れてしまうのですよ。
人気者は、人気者で大変なのです。
人気者は重労働
フロリダ大学のジェニファー・ハウエルは、サマースクール・プログラムという、65の大学から参加した学生たちについての調査をおこなっています。
このプログラムでは、知らない人たちとやり取りをする中で、どのようにネットワークが形成されていくのかが調査されたのですが、ネットワークの中心にいる学生、すなわち人気者の学生ほど、主観的にはハッピーになれることがわかりました。ここまでは、「やっぱり」な結果です。
ところが、ハウエルがさらに調べて見ると、そういう人は、風邪をひきやすくなり、精神的に疲れるのか、酒量が増えることがわかったのです。
決して、いいことばかりではない、ということがわかったのです。
考えて見れば、芸能人やタレントもそうでしょう。
一見ファンや周囲のスタッフにチヤホヤされることは、ものすごくうらやましいように思うのですが、それがずっと続くとけっこううんざりしてくるはずです。
なにせ、みんなにいい顔を見せつづけるのは、かなりの重労働ですから。
読者のみなさんも、人気者は人気者で、精神的にも、身体的にも健康を害してしまうということを知っておくといいかもしれません。
こういう知識があると、「そこまでして、人気者に憧れる必要もないな」という冷静な判断ができます。
それにまた、いったん人気者になると、今度は、人気を失うことを過剰に恐れるようになるものです。人気を失いたくなくて、他人から頼まれごとをされると、断り切れずにしぶしぶ引き受けてしまう、ということもあるでしょう。
運よく人気者になれるのなら、それはそれでいいかもしれませんが、わざわざムリをしてまで人気者になる必要はありません。
もちろん、人気者をうらやむ必要もないでしょうし、ねたむ気持ちを持つのもやめましょう。
毎日をコツコツとマイペースに、人の評価など気にせずに過ごすのが一番です。
<続きは本書でお楽しみください>