『スクワットで脚が太くなる』はウソ？ ホント？

　太りにくい体をつくるために、筋肥大効果を狙ったスクワットを行う。そう聞いて、「スクワットをしたら競輪選手のように太ももがムキムキになるのでは？」と、ためらってしまう女性がいるかもしれません。

　一言でいうと、その心配は無用です。自分の体重を負荷として行う女子のスクワットでは、必要な筋肉量を獲得できこそすれ、競輪選手のような太い脚にはなりえません。競輪選手のたくましい太ももは、毎日の厳しい鍛錬の末に養われたもの。それこそ、体重の倍ものバーベルを上げ下げするスクワットや全力で行うサイクリングといったハードメニューを長時間こなし、同時に大量の食事を摂ることであの筋肉がつくられます。本書で紹介する自体重を負荷にしたスクワットでは、太ももがムキムキになる可能性は100％ありません。

　一般女性の場合で太ももが太く見えてしまう原因は、筋肉ではなく脂肪です。女性ホルモンの影響で下腹部から太ももにかけて体脂肪が蓄積されやすく、太ももまわりのボリュームが豊かになる傾向があるのです。スクワットで必要な筋肉を獲得しながら基礎代謝を上げて脂肪を取り除くことで、むしろスラリとした美脚シルエットを手に入れられます。ムキムキになる心配は一切無用。代謝アップと姿勢改善を目標に、安心して取り組んでください。

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