「自由になることに罪悪感が…」もしかして、親があなたの“監視役”として心の中に存在している!?/親子の法則
公開日:2022/10/31
メンタル面のアップダウンが激しい
勘定のアップダウンが激しくて、自分で自分のことを持て余している人がいます。
そういう人に限って、正しいか正しくないかに強いこだわりを持っていたり、白黒はっきりつけたがったりする傾向があると思いませんか?
自分と異なった考え方や価値観を「そんなのはダメ」「私は認めない」と断罪したり、自分がいかに正しいかを延々と主張したり……。
その陰にあるのは、親からの抑圧なのではないかと私は見ています。
自分自身が親に抑圧されて「ああしちゃダメ」「こうしちゃダメ」と常にジャッジされ続けてきたのでしょう。
だから自分も、他人をジャッジするのが当たり前になっているのです。
自分が親の言いなりになってきたので、同じことを他人に求めてしまっている面もあります。他人が自分の思いどおりに動いてくれることなどあり得ないのに、それを求めてしまい、かなえられないと相手をゆるせない気持ちになります。
自分の思いのままにならないと腹が立つので、会う人会う人「気に入らない」と感じてしまい、つき合う人が減って孤立していく傾向があります。
ルーズで自己管理がうまくできない
自己管理ができず、ものごとをなりゆき任せにしてしまうのは、自分の人生を大切にしていないからと言えるでしょう。もっと強い言葉で言えば、自分の可能性を信じていないためです。
考えてみてください。自分を律して時間の使い方や行動をコントロールしたり、しなければいけないことを自分で決めて継続したりできるのは、なぜでしょうか。そうすることで、自分自身の人生がよくなると信じられるからでしょう。
逆に、なぜそれができないのかというと、「どうせ自分の人生は大したことない」「自分の能力も大したことない」「自分はちっぽけでつまらない人間だ」という思いが根底にあるからです。
親が不用意に発する「ダメな子」「何もできない子」という言葉をそのまま受け止めて、「自分はそういうものなんだ」と思い、「ダメな自分」という自己像を作り上げてしまうのです。
自分はちっぽけでつまらない人間なので、きちんとしたことをしても評価されないだろう、という確信に近いものを抱くようになります。
その結果、ルーズで自己管理できない人格が形成されていくというわけです。
<第5回に続く>