「成功すれば幸せになれる」は誤解かも? 安定した日々を手に入れても、心の中に虚しさは忍び寄る/もう一度、チャレンジ
公開日:2022/11/8
━稼ぎはあるのに、満たされない感覚
ただ、そういう立派な道を歩んできてはいないので、落ちこぼれ感を抱いた経験がある人の気持ちはとてもわかります。
僕自身、最初は短大の夜間学部を除籍になって、今でいうところのニート状態になり、バイト生活をしていました。
そこからチャレンジをして……
バックパッカーになって自転車でオーストラリア大陸横断に出発
↓
オーストラリアでまだ日本で一般に普及する前だったインターネットに出会う
↓
億単位の借金を抱える家業のゴルフ会員権売買業にネットセールスを取り入れる
↓
対面販売からネット販売にシフトして、年商10億円を超える
↓
ネットマーケティングのコンサルを複数の企業から依頼され、年商売上が20億円超になる
……という20代を歩みます。
ノリと勢いでオーストラリアに言ってみた最初のチャレンジで扉が開いて、偶然インターネットに出会い、経済的な豊かさを手に入れました。
ですが、しばらくこの家業を続け、お金も継続的に入ってくるうちに、
「このままインターネットでただモノが売れ続けても、なんだか喜びを感じない……」
「毎日、なんか、つまらないなあ」
「生きる意味って何だろう?」
という感覚にはまってしまいます。
これが、僕にとって最初の大きなエアポケット(虚しさ)でした。
━「成功すれば、幸せになれる」の誤解
何かを成し遂げたはずなのに、徐々に心の中で虚しさの比率が上がっていく……。
それまでは、成功して経済的に豊かになることができれば、もうそこからは幸せな毎日がずっと待っているような気がしていました。
なのに、返ってやることを見失ってからが、閉塞感の始まりでした。
この閉塞感を打破する方法を求めて、僕は物心両面で豊かで幸せそうな人生を送る先輩方を見つけては、たくさん質問する日々をスタート。
そして、あるとき日本一の個人投資家である竹田和平さんとの縁に恵まれます。
最初は「儲かる株の銘柄を教えてもらえるんじゃね?」と、下心満載で和平さんに会いに行った僕でしたが、そこで徳を積むことの重要性と、「まず自分を満たし、人に喜ばれることをする」ことの大切さを教わって改心(笑)。
気が付いたら、500泊もの寝食をともにさせてもらうことになり、「幸せの帝王学」とも言うべき和平さんの哲学を学ばせていただきました。
この和平さんの教えを「僕の中だけにとどめていたらもったいないなぁ」と、自分でも実践しつつ、「人生の目的は笑顔の時間を長くすること」をモットーにして、ブログや本、後援会などでそのエッセンスを伝えていくようになったのが、今に続く僕の活動です。
心の喜びが感じられなくなりつつあったネットマーケティングのコンサルの仕事から、徐々に軸足をずらしてみた再びのチャレンジと、新たな幸せを感じる日々の始まりでした。
こうして僕は、エリート街道ではないものの、それゆえ縛られずにいろんな人と出会い、試行錯誤しながら人生が何段階も変化してきたので、新しいチャレンジをするために必要なものが何なのか、体験的につかむ幸運に恵まれました。
そして、セミナーや本、ブログを通して、幸せに生きるためのヒントを届けながら、生き方に悩める方々の質問に答えてきたこともあって、どこにチャレンジを阻むブロックが存在しがちなのか、パターンで見えてくるようになったのです。
カッコよく「参考文献をエビデンスとして提示!」とはいきませんが、この本では、だからこその視点と僕自身の体験や、いろんな方の悩みからまとめた「チャレンジ」へのステップを気楽に楽しんでいただければと思います。