なぜ何不自由ないはずの毎日に、モヤモヤしてしまうのか。人生の充実度を分けるものとは?/もう一度、チャレンジ

暮らし

公開日:2022/11/9

「成功できるか」よりも、「チャレンジできるか」

 正直に述べると、この本では、「成功を目指そう!」と言う気はありません。

「こうしたら成功できる!」と言う気もありません。

 成功というもの自体、人によって「何をもって成功なのか」の捉え方も違うから。

 それに、収入増や結果が出るに越したことはないですが、成功というものが必ず幸せを運んできてくれるわけでもないからです。

 

 ゲームをやったことのある人なら感覚的にわかると思いますが、レベル上げが進んで敵よりも圧倒的に強くなったクリア(成功)間近の状態って、もうそのゲームが作業みたいになっていて、実は楽しくなくなっていませんか?

 きっと、序盤のまだ弱~中レベルぐらいで、簡単には倒せない敵をどうやって攻略しようかと考えているときのほうが、楽しかったりするでしょう。

 

 人生もそれと似たところがあります。

 成功という結果はもちろん素晴らしいし、大いに目指していいのですが、むしろチャレンジという家庭の中にいるときこそが、俯瞰で見たら一番充実した状態でいられるのではないかとも、最近思うのです。

 ですから、この本では「どうしたら、いつからでも新しいチャレンジができる自分になれるのか」に焦点を当てていきたいと思います。

 

 僕自身、実業家となり、自己啓発本の著者としても、本を書いたり、セミナーを開いたりしてきた中で、つくづく感じていることがあります。

 それは、読者や参加者のみなさんのその後の人生の充実度を分けるものは、話を見聞きするだけでその場にとどまり続けてしまうのか、それともフットワーク軽くわずかでもチャレンジを始められるのか、そこに尽きるんじゃないかということ。

 成功やお金は、あくまでおまけのようなものです。「楽しくチャレンジできる自分」をつくることができれば、あとからついてきます。

 それに、最悪、成功という結果がついてこなかったとしても、チャレンジしたその過程と時間は、成功という結果以上にみなさんの毎日に充実感というプレゼントを運んできてくれるはずです。

 

 だからこそ、自然とチャレンジを避けるようになってしまった、つまらない大人状態の自分は、どうして生まれてしまったのか—。

 その根本の部分を見つめて、気軽に動き出せる自分をつくっていくことが、何よりも大切だと思うのです。

 

 もう一度、人生が楽しくなるように、何か変化を起こしてみませんか?

 これは人生の喜び指数を上げていく取り組み。

 何が社会的に得かとか、何が成功に必要かとかの話でなく、自分自身を見つめることなので、今の年齢がいくつかなんて気にしなくていいんです。

 

 失ってしまったチャレンジ精神を取り戻し、いつしかわからなくなってしまったチャレンジに臨むための方法を、この本ではかみ砕いてお伝えします。

 本書が、みなさんの毎日が豊かに変わっていくことのお役に立つことができれば、著者としてとても嬉しいです。

                  

 本田晃一

 

<第3回に続く>

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