「今さら…」新しい挑戦に尻込みしがちな人は、この言い訳フレーズを便利に使い過ぎかも/もう一度、チャレンジ
公開日:2022/11/10
ブロック1 〝あきらめ〟妖怪
まず、チャレンジをしようと意気込んだ際に、あなたを止めようとするストッパーは、あなた自身の中にある、「今さら……」という気持ちを栄養にして肥大化した〝あきらめ〟妖怪です。
「今、自分は○×歳。新しいことを始めるのは無理だよね」
「もう中堅世代の域に入っているから、このまま進んだほうが安泰だよな」
「一応うまくいってるし、立場もある。それを捨てるなんてバカはできないよ」
たとえば、このような声が、心の中に湧き上がってきたことはないでしょうか?
まさにこの声を発しているのがヤツらです。
〝あきらめ〟妖怪のささやきは、「今の自分を変えたい」という気持ちが湧いた際に、それを抑え込むことができる、とても便利で使える言い訳フレーズになります。
特に、「人生で一度もチャレンジする踏ん切りがついたことがないんです」という方は、みなさん自身にチャレンジ精神がなかったというより、無意識のうちに幾度となく、この妖怪パワーに飲み込まれていたのかもしれません。
ヤツらには、一瞬見えた希望を否定し、夢に昂ったあなたのワクワク感を、音もなく鎮めていってしまう、すさまじい力があるのです。
一方、チャレンジ経験者であっても、この妖怪の存在は他人事ではありません。
一般的に、この〝あきらめ〟妖怪のささやきは、年齢を重ねていくほど聞こえやすくなる傾向にあります。10代の頃はその声が聞こえなかった人でも、ある程度の年代になると耳がキャッチしやすい周波数帯がマッチするようになり、ヤツらのささやきの影響が強くなってくるのです。
「かつてはチャレンジして成功もしたんだけどね~」という成功経験のある人が、いつしか「今からはもう現実的じゃないよな」「これからは次の世代の別の人に……」というセリフを言うようになることも、〝あきらめ〟妖怪と無関係ではありません。
みなさんが「今さら……」とチャレンジに尻込みするとき、そこには、諦めに誘うこの妖怪がいることを意識しましょう。
<第4回に続く>