SNS炎上から開示請求、民事裁判までをリアルに描く『しょせん他人事ですから』2巻発売!「ネットやる人はマジで読んで!」と反響続出

マンガ

公開日:2022/11/5

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』(原作:左藤真通、作画:富士屋カツヒト、監修:清水陽平(法律事務所アルシエン)/白泉社)

 ネットと共に生活していると、嫌でも目に入ってくるのが何かしらの炎上トラブルや誹謗中傷…。そんな身近に潜む“リアル”にスポットを当てた話題作『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』(原作:左藤真通、作画:富士屋カツヒト、監修:清水陽平(法律事務所アルシエン)/白泉社)のコミックス第2巻が、2022年10月28日(金)に発売された。“SNSを利用する人の教科書”として注目を集める同作に、読者からは「ネットやる人はマジで読んだ方がいい!」といった反響が寄せられている。

 本作は、累計100万部を突破している大人気コミック。誹謗中傷や炎上、言われのない晒し行為などを専門に扱う弁護士の保田理と、保田の元に訪れる相談者たちの“戦い”が描かれていく。

 同作ではSNSトラブルに悩まされる被害者の相談に応える形で、誹謗中傷を受けてから開示請求、民事裁判に入るまでの過程などをリアルに描写。加害者と被害者の心理状態や、ネット炎上を専門に扱う弁護士の仕事、賠償金の支払いが遅れた際の動的執行の様子も詳しく解説されている。

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 気になるコミックス第2巻では、“いじめデマ動画”がネットに流出し、公私ともにダメージを受けたアイドルユニット「ヌーヌー」が被害者として登場。SNSで3万リツイートされた“いじめデマ動画”の削除と、リツイートしたアカウント全ての特定を保田に依頼した。

 しかし保田は炎上の渦中にいる大人気アイドルユニットを目の前にしても、“他人事”の姿勢を崩さない…。無事に開示請求は達成できるのか、炎上に加担しているのはどんな人物なのか…。身に覚えがなくても自身のSNS利用履歴を振り返りたくなる衝動に駆られながら、読み進めてみてほしい。

 誰もが被害者・加害者になりかねないネットトラブルのリアルな現状は、読者の心に深く刺さった様子。購入者からは、「いつかは自分や近くにいる人が当事者になるかもしれない…。そう思いながら読みました。どちらも保田先生側に立って読みましたが、RTは簡単にしてるよなあ、と考えさせられますね」「ネットやる人はマジで読んだほうがいいマンガ。明日は我が身ですね」「自分にはなかった視点に気づかせてもらいました。自由にはそれ相応の責任を伴うもの、なんですよね」「法律や現実の状況が教科書的に紹介されていて濃い内容。誹謗中傷の呟きをRTしたら共犯になってしまうなんて、ほとんどの人が考えたことないですもんね」「こんなひどい奴いねえよ!って言えない、むしろ腐るほどいるっていう事実に震える…」といった感想が続出している。

 かつて井戸端会議で言われていた軽い悪口が、ネットの世界では本人に届いてしまう可能性がある。ネット世界の向こう側に生身の人間がいることを改めて思い出させてくれる同作で、ネットトラブルを“自分事”として捉える一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。