旅好き必携! 驚きの総ページ数1056ページ! その厚さはまさに鈍器本の『地球の歩き方 日本』

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公開日:2022/11/9

地球の歩き方
地球の歩き方 日本 2023~2024』(地球の歩き方編集室/Gakken)

 2022年10月11日から「全国旅行支援」も始まり、旅行するぞ! と計画を立てている旅行好きも多い。筆者も先日、早速旅行を楽しんできた。しかしいざ旅を計画すると、案外行き先に悩む場合も。全国旅行支援でお得に旅ができるとはいえ、時間も予算も限られた中でどこに行くのか。行き当たりばったりな旅でもどうにかなる人は別かもしれないが、多くの人にとってこれは大きな問題だ。

地球の歩き方 日本 2023~2024』(地球の歩き方編集室/Gakken)は、そんな今こそまさにほしい、日本全国47都道府県すべてを網羅した最強ガイドブック。本書は、40年を超える「地球の歩き方」の歴史の中で、初めて編集部総出で作られたという記念すべき1冊。1056ページに及ぶ膨大な情報の中には、地球の歩き方ならではの濃くて役立つ内容がぎっしりと詰まっている。

 まず、巻頭特集だけでも100ページ近くあるから驚きだ。気候などの基本的情報から始まり、各地の旧国名が知れる地図や歴史、桜の名所、美しいデザインの現代建築物、ご当地グルメなど、「旅のコンセプト」となり得る気になる情報が目白押し。そしてなんと、16泊17日で巡る日本横断の旅まで紹介されている!

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 JR最南端の駅「西大山駅」から最北端の駅「稚内駅」までを、ローカル線や特急で巡るプランに、とにかくワクワクさせられる。日本横断、筆者もいつかやってみたい……!

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 また、もちろん各都道府県を紹介する県別ページも、一言一句逃さずに読みたくなるくらいに濃い。地図や交通手段はもちろん、各県を旅行する際に逃したくないポイント、検討したいポイント、そして「いったいどういう土地なのか」というところまでしっかりと地域ごとに書かれている。

 さらに、旅のメインとなりそうなスポットは、大きく美しい写真とともに、一目見て分かるようになっている。例えば北海道ひとつとっても、「コンビニでも売ってるようかんパンって何!?」「知床五湖行ってみたい!」「積丹(しゃこたん)半島って名前可愛い」と興味をそそられる名物、場所がいくつもあった。

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 さらに都道府県ごとに2泊3日や1泊2日で巡ることができる、オススメのモデルルートも。旅慣れしていなくてどう計画を立てればいいのかが分からない……という人は、とりあえずこのモデルルートをもとに計画を立てると良さそうだ。

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 そしてこうしたガイドブックには、もうひとつの楽しみ方がある。自分の地元やなじみ深い土地がどう紹介されているのかを見る、というものだ。筆者は宮崎生まれの兵庫育ちで、東京にも10年ほど住んでいた。となれば、この3都県のページに何が書かれているのか、というのはやはり気になるもの。地元民視点の答え合わせ的な見方から始まり、「実はここ行ったことない」「そういう場所だったのか!」「◯◯も紹介して!」といろんな思いが飛び出てくるのも楽しいものだ。なじみの場所だからこそ、場所を絞った旅行をしてみるのもいいだろう。筆者は、ずっと神戸に住んでいながら意外と全貌が分かっていない、「有馬温泉」付近をじっくり探索してみたくなった。まさか日本書紀の時代からあったとは……。

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 この1冊があれば、全国どこでも旅行できてしまえそうな『地球の歩き方 日本 2023~2024』。この圧倒的な情報量は、地球の歩き方ならでは。筆者も本書でまた旅行の計画を立てようと思う。

文=月乃雫