コミックブシロードWebから新たに登場した「LatteComi-ラテコミ-」は、「ちょっと大人でほろ苦い、ほっとひと息吐ける漫画を」がコンセプトのコミックレーベル。第1弾として発売されたのが、『お仕事×バディ 百合アンソロジーコミック』（ブシロードクリエイティブ）だ。「お仕事×バディ」がテーマの3作品には、日々お仕事に奮闘する女性たちの淡い恋心が、三者三様の角度から描かれている。

　過去のトラウマから仕事の手を抜きがちな営業事務の七尾は、ある日新卒社員の船越の面倒を見るように頼まれる。社長の姪である船越は、周りからコネだと僻まれないように、見ていて心配になるほど仕事を頑張っていた。サボり上手の七尾と、ちょっと不器用な船越、両極端のふたりは、しかし次第に心の距離が近づいていく。素直でまっすぐな船越は、思っていることや感じていることが顔に丸出しだ。そんな船越のわんこっぷりに七尾がほだされていく姿が微笑ましい。それぞれ抱えている悩みやモヤモヤにも、つい「あるある！」と共感してしまうほどリアルなストーリーも見所。

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　主人公のまゆは、きらきらごてごて推しネイルが得意なネイリスト。そして、店長の伊織が大好き。伊織のこととなると、「伊織店長のこと好きじゃない人とかいるんですか？」と口にするほどの強火担だ。そんな彼女のもとに、普段は伊織を指名していたお客さんがやってきて……。ネイリストとしての仕事はもちろん、ネイルをするお客さんや、ちょっと嫌味を言ってくるマダムなど、さまざまな形で仕事や人生の一面を描き出す。自分に自信たっぷりの可愛らしいまゆは、なぜこれほどまでに伊織にゾッコンなのか。ふたりの特別な過去も含めて、なんだか読んでいると心があたたまる物語である。

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　アイドルの七瀬渚（ななせなぎさ）としてセンターに立っていた永江涼（ながえすず）は、アイドルをやめて1年半、衣装デザイナーとして新たなキャリアの道を歩んでいた。しかし、「あの七瀬渚がデザインした衣装」という形で売り出したい大人たちばかりで、彼女自身の実力を見ようとしてくれる人がいないことに辟易とする日々。そんなある日、新しく衣装を担当することになったアイドルの百瀬（ももせ）まおと出会う。「私が七瀬渚なら絶対（アイドルを）やめないのに…」と言われて頭にきた永江は、カッとなって「何も知らないくせに勝手なこと言わないで」と返してしまう。そんな第一印象最悪の出会いだったが、天真爛漫な魅力を持った百瀬と、そんな彼女を引き立てるデザインを生み出す永江のふたりは、お互いの才能を認め合いながら距離を縮めていく。果たして永江のセカンドキャリアはどのような形で実を結ぶのか。葛藤しながらもまっすぐ歩むふたりに勇気をもらえるストーリーだ。

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