4代目バチェラー・黄皓(こうこう)が教える、他から一歩抜きんでるための”異なる勇気“とは
公開日:2022/11/9
「みんな、この道を行くよ」
では自分も同じ道を……。
「多くの人が持っている人気商品です」
とりあえず買っておこうかな……。
あなたは、周りに合わせて生きていないだろうか。もちろん、同調は100%悪いことではない。しかし、1から10まで他人に合わせていては、自分の人生を歩んでいるとは言えないだろう。
そんな人に「合わせる」人生から「異なる」勇気を持とうと、背中を押してくれるのが『異なる勇気』(黄皓/KADOKAWA)だ。著者は、サブスクリプション型パーソナルトレーニングジム「KARADA BESTA」などの会社を経営する中国人実業家の黄皓(こうこう)氏。
黄皓氏と言えば、恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』の4代目バチェラーとして出演し、人気を博している。引き締まった身体、整ったルックス、仕事も順風満帆と向かうところ敵なしの彼が、悩みながら、もがきながら輝かしい“今”を手に入れた。その要因の一つが「異なる勇気」。その勇気がどんなものなのか、一端を紹介したい。
自分が変われば世界が変わる
実業家になる前、商社に勤めていたという黄皓氏。仕事のストレスから暴飲暴食してしまい、かなり太ってしまっていたのだとか。今の筋肉質な美しい肉体からは到底想像ができない。
そこで気づいたことはシンプル。突然、世間が太った体形を受け入れることはない。ではどうするか。自分自身が変わることで世間に受け入れられる方が簡単だと考えたという。
そうして商社を辞めた後、パーソナルジムに通い、引き締まったボディを手に入れ、女性からモテ始めたと語る。周りが変わってくれるのを待つのではない、自分が変化することで周りに受け入れられるようになった。それが黄皓氏の自信にもつながったという。
人生のターニングポイントは親の意見と真逆に
本書で度々書かれているのが黄皓氏の両親について。自分を育ててくれた両親に最大級の尊敬と、愛が感じられるメッセージがつづられている。そんな最愛の両親の意見を、自分の人生を左右する選択のときには突っぱね、自分のやりたい道を進んできた。
黄皓氏曰く、子どもの進路の選択において親が示すのは「正論」であり、「安全な道」。レールを踏み外さないように生きるのであれば、親の意見を聞き、リスクを負ってでもチャレンジを続ける道を歩むのであればアドバイスの逆を行く。
実際、黄皓氏がフィットネスジムを立ち上げようとしたとき、両親は猛反対したのだとか。それでも、自分の力を信じて独立を選んだからこそ、今の成功を掴むことができたということだ。
他人の目は気になるもの
「他人の目など気にするな!自分の気持ちだけに耳を傾けろ!」というのは、よく聞く話。しかし、黄皓氏は違うようだ。
人間は他人の意見が気になってしまうのは本能。そこから目を背けてはいけないが、他人の意見に支配されてはいけない。他人を気にする自分を受け止めてあげることが大事と語る。
さらに、判断基準を自分軸だけで考えることへの警鐘も鳴らす。自分軸はもちろん大事だが、他人軸と社会軸も同じくらい大切で、この3つを立てることで、自分の立ち位置が分かるという。
本書では、他にも「コミュニケーション」「恋愛」「ビジネス」「教育」「家族」など、さまざまな視点で黄皓氏のマインドが語られている。もちろん、全てが我々の生活にぴったり合う考え方ではないかもしれないが、
「こういう考え方があるのか」
「このマインドの一部分は自分の生活に活かせそうだ」
と、何かしら学びを発見することができるはずだ。
文=冴島友貴