SNS総フォロワー250万人超え! 大人気サッカーコーチが教える、少年サッカー最短上達法とは

スポーツ・科学

更新日:2022/11/21

マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座
マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座』(REGATEドリブル塾 タクヤ/KADOKAWA)

 もうすぐ開幕する『2022サッカーワールドカップ』。強豪揃いの1次リーグで日本代表がどんな活躍を見せてくれるのか、今年の冬は子どもも大人もサッカー熱が急上昇するに違いない。ワールドカップを観て「自分もサッカーがもっと上手くなりたい!」と感じる少年少女も多いはず。

 スペイン、ドイツ、アメリカ、タイ、フィリピンなどで延べ2000人以上の子どもたちにサッカーを指導し、SNS総フォロワー数250万人(2022年11月現在)を超える『REGATEドリブル塾』タクヤコーチに、少年サッカー世代が上達する近道について話を聞いてみた。

※本稿は『マンガでわかる! REGATEドリブル塾が教える 超少年サッカー講座』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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総フォロワー数250万人を超えるタクヤコーチ

小学生年代はゴールデンエイジ!

 努力して練習に励んでいる子どもたちは必ずサッカーが上手くなります。これにはきちんとした理由があります。それは、小学生年代は運動能力が急速に発達する期間だから。心身が爆発的に発達することで、動きの習得、つまりテクニックの習得に有利な時期なんです。

 運動の学習能力が向上するため、さまざまなプレーや動作をすぐに身につけることができるようになる。なかでも9歳~12歳、小学校4年生から6年生くらいのときは習得するスピードが驚くほど速くなります。これらの年代をゴールデンエイジといい、その前、6歳~8歳、9歳頃も、プレ・ゴールデンエイジなどと呼ばれています。

 そのため小学生年代では、とにかくボールと遊ぶようにたくさんボールテクニックを身につけることが大事です。本書で紹介しているリフティングやボールマスタリーは、練習すればするほど日に日に上手くなっていく。サッカーにおける一生分のテクニックが身につくこの時期が、上達の一番のチャンスなんです。

小学生年代はゴールデンエイジ!

とにかくボールに触ろう

 上手くなるには、とにかくボールをひたすら触ることが大切です。どんな方法でもOKです。リフティングでもいいし、壁にボールを蹴るのでもよし、マーカーを使ってドリブルするのもよし。たくさんボールを触ってボールと友だちになることが大事なんです。

 もし、チームに入っていたら、ボールを触るのはチームの練習以外の時間に行いましょう。つまり自主練です。ボクは小学生の頃、チーム練習が週に3日ありましたが、それ以外の日は家の近くの公園でずっとボールを触っていました。壁に向かってボールを蹴ったり、友達とリフティングで最高記録を競い合ったり。公園以外でも、家のなかで室内用のボールを使ってドリブルしてみたり。ドリブルのコツややり方が載っている本を買って読みながら行っていました。

 大切なことは、練習だと思うのではなく遊びだと思うことです。とにかく楽しみながらボールで遊ぶことが結果的にキホン技術の上達につながります。

とにかくボールに触ろう

ファーストタッチをみがこう

 ボールを止めたりワンタッチで運ぶ技術であるファーストタッチは、サッカーのなかでもっとも大切なテクニックです。サッカーの試合では、ボールをしっかりコントロールすることからすべてがはじまります。パスを出すときもシュートを打つときも、ドリブルを開始する時もそう。よいプレーはよいファーストタッチから生まれます。

 ですので、みんなが大好きで憧れている選手のプレーを見る機会があれば、その選手のファーストタッチに注目しましょう。おそらくその選手はファーストタッチも超一流だと思います。

 ファーストタッチで大切なのは、次のプレーにしっかり繋げられるように思ったところにボールを止められるということ。ゴロのボールだったり、ライナー性のボール、浮き球のボールなどいろいろなボールがありますが、どんな質のボールがきてもきちんと止められるようにファーストタッチを練習しておきましょう。

得意なドリブルを3つ持つ

 みんなは自分の得意なドリブルのスタイルを持っていますか。自分の武器となる得意なドリブルを持つことはとても大切なことです。ドリブルには色々な種類があります。巧みなフェイントを使うドリブルや、緩急を使って突破するドリブル、圧倒的なスピードを持って相手ディフェンダーを抜きさるドリブルなど。いろいろなドリブルのなかから、これだけは誰にも負けないというドリブルを3つ持ってください。

 なぜ3つなのかというと、1つだけではドリブルがワンパターンになるからです。相手ディフェンダーにもプレーが読まれやすくなります。2つだけでもプレーの選択肢としては少ないです。ドリブルのスタイルが3つ以上あれば、相手ディフェンダーからすればプレーの予測がしづらい選手になります。

 僕の場合は、テクニックでディフェンダーを剥がすドリブル、シザースを織り交ぜて縦に突破していくドリブル、緩急を使ってのカットインドリブル。この3つが得意なスタイル。もちろん今でも、磨き続けているところです。

得意なドリブルを3つ持つ

自分が一番上手いと思い込む

 サッカーをするうえでもっとも大切なのが自信を持つことです。ボールを持ったら自分が一番うまいと思ってプレーしてください。プレーをするうえで、ドリブルをするうえで、自信を持つことは本当に大切なことなんです。

 自信がない選手は、相手ディフェンダーから見ても簡単にボールを奪えそうな雰囲気が出てしまっています。逆に、堂々とプレーしている選手は相手ディフェンダーにも迷いを与えます。

 ネイマールやメッシなどの一流の選手はみんなそうです。めちゃくちゃ自信満々にボールを持ちます。「取れるものなら取ってみろ!」といわんばかりに強い気持ちをもっています。

 大切なのは、思い込みでもいいということです。ポジティブな思い込みはプレーに落ち着きをもたらします。強そうに見える相手よりも自分のほうが上手いんだと思うくらいのほうがいいプレーができます。試合中は自分が誰よりも一番上手いと思ってプレーしてください。

自分が一番上手いと思い込む

練習するだけでなく休息や食事もしっかり!

 サッカーの練習をガンバルだけでなく、カラダの成長には睡眠と食事が欠かせない。ゴールデンエイジという大事な時期だからこそ、十分な栄養と休息をとるようにしましょう。

 3食しっかり食べるのは当たり前。練習前後にもオニギリなど軽食をとるのがオススメ。練習後はお風呂に浸ってリラックス。夜ふかしせずにきちんと寝る。よく食べて、よく寝る子は育つというけれど間違いないと思います。

練習するだけでなく休息や食事もしっかり!

撮影=高橋賢勇

【著者プロフィール】
REGATEドリブル塾 タクヤ
「ドリブルがサッカーをもっと面白くする、ドリブルでサッカーがもっと好きになる」を最大のテーマに設立。立ち上げ当初から、YouTubeやSNSで、その高い技術を解説付き動画で発信し、大きな話題に。「REGATEドリブル塾」としての総フォロワー数は250万人を超える(2022年11月現在)。日本国内のみならず、スペイン、ドイツ、アメリカ、タイ、フィリピンなどで延べ2000人以上の子供たちにドリブルを指導。子供たちを惹きつける独自のドリブル練習法で「圧倒的な個」を持った選手の育成を目指している。