世界には、死んだ人と結婚できる国がある!?/まもれる? まもれない? ルールびっくり事典
公開日:2022/12/10
世界の国々には意味不明だったり、ありえないことを禁じたりする法律・条例がいっぱい!『まもれる? まもれない? ルールびっくり事典』(こざきゆう:文、カケヒジュン:絵/ポプラ社)では、そんな世界のびっくり法律・条例を紹介しつつ、なぜそんな法律ができたのかを時代や文化的な背景を交えながら解説します。
大統領の許可があれば死んだ人と結婚できる
フランスのルール
死者と結婚って、ちょっと何を言ってるかわからないルールだけど、その理由を聞いたら納得するかもよ。
フランスでこのルールができたのは、英雄ナポレオンが皇帝になる少し前の1803年だ。当時、戦争で恋人や婚約者を亡くす女性が多く、亡き人を忘れられず「せめて結婚だけでも」という思いをとげさせるためにできたルールなんだとか。
その後、内容が変更されたり、ルールそのものが無くなったりもしたけれど、1959年にルールが復活する。きっかけは、大雨でダムが決壊し、400人以上もの死者を出す水害が起きたこと。この事故で婚約者を失った未婚の妊婦のため、当時の大統領が復活させたんだ。なんと、今でも毎年50名ほどが、死者との結婚の申請をしているそうだよ。
こんなルールも
木と結婚できる。(インド)