花江夏樹「猫のいない暮らしは想像できない」人気声優が2匹の愛猫を撮りまくり! 猫写真集『こんぺいとみそ 花江家のねこ』インタビュー
公開日:2022/12/1
『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役、『東京喰種トーキョーグール』の金木研役などで知られる人気声優・花江夏樹さんが、初の写真集を発売! ……といっても、花江さん本人の写真集だと思ったら大間違い。被写体は、なんと花江さんが飼っている2匹の猫!?
11月17日に発売された『こんぺいとみそ 花江家のねこ』は、大の猫好きとして知られる花江さんが愛猫の「こんぺい」と「みそ」を撮影した初の写真集。これまでTwitterで222万人超のフォロワーを癒してきた写真に加え、自宅にセットを組んで撮り下ろした写真もたっぷり収録されている。ページをめくるたびに愛くるしい2匹が現れ、メロメロになること間違いなしだ。
刊行を記念して、花江さんに写真集制作の経緯、こだわりのポイント、2匹の愛猫への想いについて伺った。
(構成・文=野本由起)
こんぺいは好奇心旺盛、みそは甘え上手で素敵なお姉さん
ー花江さんは、以前からTwitterでこんぺいとみその写真を披露していました。スマホではなく本格的なカメラで2匹を撮るようになったきっかけは?
花江夏樹(以下、花江):もともとカメラに興味があったのですが、何を撮ろうか特に目的がなかったので購入に踏み切れずにいたんですよね。なので、せっかくの機会だし、練習も兼ねて猫の写真をこれからたくさん撮っていけたらいいなと思いました。僕は割と趣味のために思い切って高いものを買った時でも、あまり続かないなんてことが多いのですが、カメラは本当に買って良かったなと思いましたね。
ー愛用の機材について、機種名、レンズの種類などを教えてください。
花江:Sonyのα7Ⅲを使っています。レンズは「大三元」(※)と呼ばれるものの広角と望遠を使い分けていますね。基本的には望遠を使用して、あまり猫たちにストレスを与えないようにしています。
最近になって最後の「大三元」、中距離を抑えられる24-70mmのレンズも追加で購入しましたが「どうして早く買わなかったんだよ!(笑)」と思うぐらい素晴らしくて楽で……。まだまだ奥が深いですね。写真集のデザインはできあがっているのに、もう「次の写真集を出したい!」と思えるような写真がたくさん撮れています(笑)
※開放絞り値(F値)が2.8で固定された、広角・標準・望遠レンズ。
ーこんぺいとみそ、それぞれの見た目や性格、特にかわいいと思うところなどを花江さんから紹介していただけますでしょうか。
花江:こんぺいは好奇心旺盛で、なんでも気になって近寄ってきます。人間に対してはべたべたしすぎず一定の距離を取りながら生活していますが、見た目の面白さとかわいさが最高です。どんな猫よりもかわいいと思いますね。
みそは、一度気を許すととっても甘えてくれる子で、一緒に寝たり、僕の娘たちにも優しく接してくれたり、とっても素敵なお姉さんです。体はこんぺいよりもひと回り大きいので、並ぶと凛々しさが際立ちますね。綺麗なお顔で、アメリカンショートヘアの中でも毛の色が茶色寄りで珍しいのではないかなと思います。
ーこんぺいとみそという名前もかわいいですよね。その由来を教えてください。
花江:食べ物で統一しようと思い、「金平糖」「味噌」にしました。響きやイメージから名付けましたが、とっても気に入っています!
制作期間は約3年! ページ数や紙質までこだわった一冊
ーこのたび、写真集『こんぺいとみそ 花江家のねこ』を刊行することになった経緯を教えてください。
花江:せっかくいい写真をたくさん撮ったので、一冊にまとめたいと思いました。SNSにも画像をひとつひとつ載せていましたが、さかのぼるのが大変なので、ぜひ皆さまにも写真集にしたものを見てもらいたく、そして自分の記録用にもしたくて刊行するに至りました!
ー一冊にまとまった写真集をご覧になって、どのような感想を抱きましたか?
花江:本当に選びきれないぐらいたくさんの写真があるので、今回載せられなかった分を含めたら多分3冊ぐらい出せるんじゃないでしょうか……(笑)。それぐらい魅力たっぷりの写真が集まっていますし、家にセットを組んで撮り下ろしたカットもかなりありますので、とても良いものになっていると思います。ページ数や紙の質までこだわって、「できるだけボリュームがあって高品質なものを低価格で!」と最初からお願いしていたので、かなりお買い得になっているハズです。
ーご自宅にセットを組んで撮り下ろした写真の中で、特にお気に入りのセット、2匹の魅力が引き立ったセットはどれでしょうか。また、撮影時のエピソードがあれば教えてください。
花江:キノコや木馬が配置されているメルヘンな世界観のセットが、今回一番気合が入ったものでした。かなり大きいスペースにセットを組んで撮影しました。こんぺいは好奇心旺盛なのでどんどんセットに入ってくれるのですが、みそが警戒してしまい、慣らすために1カ月ぐらいセットを置いて根気よく撮影しました。
ーこんぺい、みそ、それぞれのベストショットを各1点挙げていただけますか?
花江:こんぺいは、花冠を被った「SPECIAL PICTURES」の1ページ目(P74)ですね。花びらを空中に散らしながら撮影したのですが、いい感じになりました。本当は表紙にしたかったくらい気に入っています。みそは、サッカーボールの前でストライカーのようにかっこよくポーズを取っている写真(P88)がお気に入りです。
ー猫や犬などのペットを飼っている読者に向けて、かわいく撮影するコツをアドバイスしていただけますか?
花江:基本的には、猫と同じ目線で撮影するといい感じに撮れるんじゃないでしょうかね? 腰は結構痛くなりますけど(笑)。
ー約3年と長い時間をかけて制作した写真集です。デザインや構成、写真のセレクトなどにもこだわったそうですが、特に時間をかけてこだわったポイント、苦労した点などについてお聞かせください。
花江:初めての写真集だったので、まずはデザイナーさんがざっくりと構成をしてくださいました。実際に上がってきたものを見て、そこから自分でああしたい、こうしたいとお伝えして、かなり修正を重ねていただきました。できるだけ写真を大きく見せたかったので、1枚1枚を大きくしつつ、でも全部が大きいとバランスが悪くなってしまうので、その塩梅に気を付けながら作っていくのが大変でしたね。
ーこれからもこんぺいとみそとともに“花江家”としての日々が続いていきますが、写真集の刊行に際し、改めて2匹に対して伝えたい想いがありましたら教えてください。
花江:これからも健康で、家族として一緒に楽しく過ごしてほしいですね。
ー最後に、こんぺいとみそと暮らす喜び、猫のいる生活の素晴らしさについて、ひと言お願いします。
花江:僕は物心ついたときから猫と一緒の生活だったので、猫のいない暮らしがあまり想像できないぐらい当たり前のように一緒にいる存在なんですよね。気まぐれだけどたまに見せる甘えん坊な一面があるし、ずっと見ていられて一緒にいると幸せな気持ちになれる。そんな猫たちから元気をもらっています。これからも仲良くしてね。