「今日着る服がない!」を即解決! 年齢を重ねても楽しめる、“おしゃれ迷子”を救う可愛いコーデ術
公開日:2022/12/2
クローゼットにはたくさんの服があるのに、なぜだか今日着る服がない。年齢を重ねるごとにそういう日が増えているような気がする。昔着ていた服が突然似合わなくなり、いつも着るのは似たような無難な服ばかり。もっとおしゃれをしたいのにどうも上手くいかない……。そんな風に悩んでいる人は決して少なくないだろう。
そんな「おしゃれ迷子」を救うための本がある。それは『今日着る服がない! を解決する魔法の呪文』(佐藤加奈子/TAC出版)。Instagramのフォロワー数4.5万超、コーディネートを楽しむセレクトショップ「HACHITEN」の店主・佐藤加奈子さんによる一冊だ。この本では、歳を重ね、体形が変化する中で誰もが感じるおしゃれの悩みに解決策を提案。ひと項目ごとに見開きに可愛い写真とイラストでおしゃれ術が解説されているから、具体的にどのようにコーデを改善していけばいいのかがすぐに分かるのだ。
この本を読めば、たとえおしゃれを諦めかけていても、たとえおしゃれに疲れていても、なんだか心がワクワクしてくる。そして、同時に少し反省もさせられる。それは、いかに自分が自分に合う服を決めつけていたかということ。「寒色しか似合わない」「Vネックは絶対無理」「肩幅ないからそのラインは着られない」などというように決めてしまうのはもったいない。長年「似合う」「似合わない」を繰り返し、自分的にはひと通り正解が出ているつもりかもしれないが、年齢を重ねるごとに、自分に似合うものは変わってくる。昔似合わなかったアイテムが今では似合うようになっているということは少なくはないのだ。
たとえば、ネックライン。佐藤さんによれば、「トップスが似合うか否かは、ネックラインで決まる」のだそうだ。佐藤さんの場合は、スタンドカラーや首のつまったものはOK、鎖骨が見えるくらい開いているものは大概NG。「なぜ似合わないか」を分析すると、なで肩に加え、加齢によってついた首の後ろ肉による、なだらかなラインが丸見えだからだと気づいたのだという。……なるほど、体形によってどんなネックラインが似合うかは変わるものだし、歳を経て、自分に似合うネックラインも変わるのかもしれない。いろんなものを試着して答えを見つけるのが大事だと佐藤さんは言うから、ネックラインを意識して自分に合うトップスを探してみると良いかもしれない。
また、佐藤さんは、体形をカバーし、キレイなシルエットを生み出すコーデのポイントも教えてくれる。たとえば、お腹ぽっこりをカバーするには、トップスからインナーの袖を1cmだけ出してみるといいのだそうだ。長袖の袖口位置はちょうどウエスト辺りに来るもの。そこにアクセントがあると、視線がそちらにいくのでウエストが目立たないのだと佐藤さんは言う。その他にも「ソックス3cm見せがのっぺりを救う」「ボトムスのシルエットを『腰位置』で調整する」など、数々のテクニックが。錯覚を利用するだけで、こんなにシルエットが変わってみえるだなんて驚きだ。
さらには、この本では色の取り入れ方のポイントやおしゃれ上手になるための買い物術も紹介されている。ワンパターンに陥りがちで、おしゃれに自信がもてなかった私たちの強い味方になること間違いなしだろう。
歳を取っても、体形が変化しても、工夫次第で、おしゃれはいつだって楽しむことができる。あなたもこの本を参考に、簡単テクニックで新しいコーデに挑戦してみませんか?
文=アサトーミナミ