ただいま〜の後「30分で6品」完成! 大さじ・小さじもキッチンスケールもいらないラクうまレシピ集

暮らし

更新日:2022/12/22

30分で6品作る! 感動のサッとごはん
30分で6品作る! 感動のサッとごはん』(さっと/KADOKAWA)

 YouTube「サッと料理チャンネル」で人気の時短料理マスター・さっとさんが初のレシピ本を上梓した。その名も、『30分で6品作る! 感動のサッとごはん』(KADOKAWA)。

 30分で6品? しかもレシピ本を見ながら作るなんて、そんな無茶な! と思えるが、彼女が考案した時短ルールにのっとれば主菜・副菜がずらりと並ぶ食卓を短時間で用意できるという。

 ちょっと大胆ともいえるその中身をのぞいてみよう。

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7つのルールがわかりやすい! 効率よく時短料理するコツとは?

7つのルールがわかりやすい!
効率よく時短料理するコツとは?

 20代の頃から料理にハマり、今や食べ盛りの子どもを含む家族4人の食卓を支えるさっとさん。彼女が料理効率化のために編み出したルールはこの7つだ。

1. 並行作業が大基本!
2. 食材を切る順番に気をつける
3. 道具、調味料の配置にこだわる
4. 火にかけたら木ぶたで効率アップ
5. 味つけはおなべの中で完結
6. レンジはやっぱり強い味方
7. 調味料は量らない

 最も驚かされたのが7番の「調味料は量らない」だ。一般的に、レシピ本といえばミリ・グラム単位での正確な計量がつきものである。

 それを、ボトルから直に「ちょろっ」「たら~り」と出したり、スプーンなどの身近なツールを用いたりして時短につなげているのが実にユニーク!

「計量が苦手で大さじ・小さじで計量するのすら面倒」という向きも、この考え方を身につけることで、「目分量こそが最強のキッチンスケール!」と胸を張って言えるようになるだろう。

計量が苦手で大さじ・小さじで計量するのすら面倒…
目分量こそが最強のキッチンスケール!

6品献立から、3分・5分・7分で完成する時短おかずまで晩ごはんのアイデアがいっぱい

 30分で6品完成する献立は4パターンを掲載。「肉」「魚」「揚げ焼き」「シチュー&ピザ」をメインに据え、それぞれが5品のサブおかずと構成されている。

 例えば、通常なら時間のかかるピザとシチューの場合、ピザには発酵のいらないベーキングパウダーとダマになりにくい米粉を用い、シチューには火の通りが早い挽き肉が使われる。一つひとつの材料が時短への道につながるよう計算し尽くされているから、言われるがままに手を動かすだけで食卓が整い、なんともありがたい。

 後半には「7分で完成のメインおかず」「3分・5分」で作れるサブおかずを掲載。15分もあればボリューミーなおかずと副菜が完成し、野菜不足も解消されるのが素晴らしい。

「数字よりもまずは自分の感覚を育てて」「味つけはおなべの中でしちゃおう」などと提案する著者独自のスタイルは、どこか昭和の肝っ玉母ちゃんの姿を彷彿とさせ、頼もしくもある。ぜひ本書を頼りに、肩の力を抜いて時短料理にチャレンジしてみてほしい。

文=大信知子