東村アキコ「わたしの夢が叶ってしまった!」漫画『私のことを憶えていますか』が著者初の韓国ドラマ化決定!

マンガ

公開日:2022/12/23

 東村アキコ氏の人気コミックス『私のことを憶えていますか』(文藝春秋)が、韓国でドラマ化することが決定した。東村氏の作品はこれまでいくつもドラマ化や映画化を果たしてきたが、韓ドラ化は今回が初。現代の韓国を舞台に、韓国人キャストで2023年以降から制作される予定だ。

私のことを憶えていますか
『私のことを憶えていますか』 1~11巻

 東村氏といえば、『東京タラレバ娘』(講談社)や『偽装不倫』(文藝春秋)などで知られている人気漫画家。もちろん両作品ともドラマ化されており、2020年に放送された俳優・中村倫也主演のドラマ『美食探偵 明智五郎』も彼女の漫画が原作である。

 そして今回話題の渦中にある『私のことを憶えていますか』は、韓国「カカオページ」と日本「ピッコマ」のふたつのプラットフォームで日韓同時連載された作品。東村氏は近年では海外の漫画賞も受賞するなど、世界中に愛読者を増やしている。

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 物語の主人公・遥(はるか)は、慌ただしい日々を送っているゴシップサイトのライター。ある日、自身の30歳の誕生日に憧れの俳優・SORAの熱愛が発覚。大ショックを受けながらニュース記事をまとめていると、同僚に“遥が好きになる芸能人は皆顔が似ている”と指摘される。徹夜で記事を書き上げた翌朝、昔好きだった人の顔を思い浮かべていくうちに18年間忘れたままだった初恋の「こうちゃん」の記憶が蘇り――。ふとしたきっかけで蘇った恋心が今、長い時を超えてふたたび動き出そうとしていた。

 今回のドラマ化は、韓国のキャスト・スタッフにより制作され、日本をはじめとする世界各国で同時期に配信される。制作は「neostory(ネオストーリー)」と「initial story(イニシャルストーリー)」による共同制作。ネオストーリーといえば、2022年9月に日本の人気ドラマ『アンナチュラル』の韓国リメイク権契約を締結したことで話題になったばかりだ。なお現在、同作のドラマ脚本制作と主要キャラクターのキャスティングは進行中のようで、2023年以降順次にキャストの発表などしていく模様。

私のことを憶えていますか
東村アキコさん(neostory 提供)

 東村氏はかねてより「自分の作品が韓国ドラマになったらいいな」と夢見ていたようで、今回の韓ドラ化発表に際して「わたしの夢が叶ってしまった!と驚いております。いち韓ドラファンとして、どんなドラマが出来上がるのか本当に楽しみです!」とコメントを寄せている。

 ちなみに原作は、2022年11月4日(金)に最新11巻が発売されたばかり。SNS上でも「次はどうなるんだろう…といつも思う終わり方です」「今回はキュンキュンじゃなくてギュンて感じだった」などと話題になっているので、気になる人は先に原作もチェックしておこう。

 ここ最近の韓国エンタメは勢いが凄まじい。今回の韓ドラ化も、日本のドラマとはまた違った魅力を見せてくれることを期待しよう。