金曜日の夜は1000円でおつまみ3品! おなかも心もお財布もあたたかくなる、絶品レシピ漫画!

マンガ

公開日:2022/12/23

金曜日のほろよい1000円ふたりメシ
金曜日のほろよい1000円ふたりメシ』(おづまりこ/文藝春秋)

 金曜日の夜の解放感を味わうために、平日を頑張れている気がする。そんなことをいうと大げさに聞こえるかもしれないけれども、平日働く多くの人にとって金曜日の夜は特別な時間ではないでしょうか。季節に合わせたおつまみに、美味しいお酒をキュッと1杯。でも、まだまだコロナ禍だし、さすがに毎週飲み歩くわけにもいかない。それに何よりお金がかかる。お家で簡単に贅沢気分を味わえたらいいのだけど…。

 そんなことを思っている人にオススメしたいのが、『金曜日のほろよい1000円ふたりメシ』(おづまりこ/文藝春秋)。「料理レシピ本大賞 in Japan」コミック賞を受賞したおづまりこさんによる最新レシピ漫画です。この本では、お酒を飲む人もごはんを食べたい人も楽しめる、全42品のレシピと13種類のお酒を紹介。お家で過ごす金曜日の夜をもっともっと充実させてくれそうな1冊なんです。

 大学時代の友だち同士、ルームシェアをするつばめとハル。男子ふたりのお楽しみは、金曜夜の「1000円でふたり分、3品のおつまみ」でのお家飲み。料理上手なつばめはおつまみを作り、ハルはおつまみに合わせたお酒をチョイス。美味しいおつまみとお酒、気心知れた友だちとの何気ないおしゃべり。ふたりは毎週そんな贅沢なひとときを過ごしています。

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金曜日のほろよい1000円ふたりメシ p.4

 おづまりこさんの描くお料理は、見ているだけでヨダレがじゅるり。春はカツオのたたき漬けと梅酒ソーダ、夏は夏野菜の焼きびたしと梅干しサワー、秋は鶏のクリーム煮と白ワイン、冬はピリ辛担々鍋と冬限定缶チューハイ…。季節に合わせたおつまみとお酒は、どれもとにかく美味しそう。それもすぐに真似できそうなものばかりで、何だかワクワクしてきます。

金曜日のほろよい1000円ふたりメシ p.42

金曜日のほろよい1000円ふたりメシ p.46

 たとえば、山盛り餃子。餃子は包むのに結構コツがいるし、手間もかかりますが、この漫画に出てくる餃子は折りたたむだけの棒餃子。確かにこれなら手軽に作れそう。そこに合わせるのはレモンサワー。冷凍した国産レモンのざく切りを氷代わりに入れれば、爽やかさ倍増! パリパリジューシーな餃子と、スッキリしたレモンサワーは、美味しさの相乗効果を生み出してくれます。「もしかしてこれが無限ループ…!?」とつばめがつぶやくように、気づけば、餃子とレモンサワーの往復が止まらなくなってしまいそうです。

 さらには、おつまみとお酒の組み合わせで旅行気分が味わえるレシピも。ふとしたことから大学時代の沖縄旅行を思い出したふたりは、沖縄料理の気分に。つばめは炊飯器でラフテーを作ったほか、それぞれ調理時間10~15分ほどで、ソーメンチャンプルーとゴーヤのナムルも手際よく作り、ハルはオリオンビールを購入。おつまみとお酒だけで、もうそこは沖縄。家にいても、工夫次第で、旅行気分が味わえそうです。

金曜日のほろよい1000円ふたりメシ p.50

金曜日のほろよい1000円ふたりメシ p.53

 こんなに手軽な材料と工程で、こんなにも安く、お家飲みが楽しめてしまうなんて! この本には、おつまみの金額別索引や時間別索引も収録されているから、その時々の自分に合ったレシピを選べば、自炊ライフがはかどりそうです。また、おつまみとお酒を嗜むふたりの姿を見ていると、何だかこちらまでほのぼのと幸せな気分にさせられます。この本を読めば、あなたも、大切な友だちと一緒にお家飲みがしたくなってくるのでは? このレシピ漫画と共に、金曜日の夜は、お家で、素敵なおつまみとお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

文=アサトーミナミ