ふと過去のできごとが蘇って怒りが湧いてきたら…。まずは自分を否定しないこと/あなたの「しんどい」をほぐす本
更新日:2023/1/20
必要以上に他人に気を遣ってしまう、なんだか毎日が息苦しい。ぐるぐると再生される後悔、焦りや不安、やり場のないイライラ…。そんなしんどさを抱えている人は、心がラクになる考え方を取り入れてみませんか?
『あなたの「しんどい」をほぐす本』は、心理学の観点から、「自分なんて」が「自分らしく」に変わる35の考え方を提示しています。人気カウンセラーによる“心をほぐす言葉”と、もくもくちゃんの可愛いイラストで、日々の「しんどい」がほっと和らぐような1冊です。
裏切られた、手のひらを返された、傷つけられた…ふと、過去のできごとがよみがえって、怒りを感じることはありませんか?
※本作品は『あなたの「しんどい」をほぐす本』(Poche:著、もくもくちゃん:イラスト/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました
24 過去に怒りを感じるのは、
「今」安全な環境にいるから
いっぱい助けたのに、あなたのことは助けてくれなかったアノ人。
たくさん尽くしたのに、あっさり手のひらを返したアノ人。
大好きだったのに、その気持ちを利用してあなたを傷つけたアノ人。
ずっと信じていたのに、あなたを裏切ったアノ人。
……ふとしたときに過去のできごとがよみがえって、怒りが湧いてくることがあります。
今も怒っている自分が嫌になったり、未だに根に持っている自分に呆れたり、言い返せなかった自分を責めたりしてしまうこともあるかもしれません。
怒りの感情を出すには、怒りを出しても安全な環境が必要です。
当時あなたは「怒れなかった」のではなく、「怒らない方がいい」と無意識に判断したのかもしれません。
その当時、あなたがその場で怒りを爆発させていたら、きっと今より複雑な状況になっていたはずです。大切な誰かを傷つけて今よりもっと後悔したり、取り返しのつかないことになったりしていたかもしれません。