最短で成功するには、小さな失敗をたくさん、高速で重ねること!/仕事・スポーツ・勉強のプレッシャーがなくなる本
公開日:2023/1/21
ここ一番の試験当日や大切な商談のプレゼン、絶対に負けられない試合を迎えたとき――。誰にとっても、心に緊張が走る瞬間があるもの。押し潰されそうなプレッシャーを感じたとき、自分の心とうまく付き合うには…?
『仕事・スポーツ・勉強のプレッシャーがなくなる本』は、日常のあらゆる場面で感じてしまうプレッシャーから自由になりたい人に向けた「プレッシャーの取り扱い説明書」。緊張や悩みに振り回されずに結果を出すための方法をわかりやすく解説しています。
失敗してはいけない、と考える人は多いかもしれません。しかし、人は失敗の数だけ成長し磨かれていきます。
※本作品は森優洵著の書籍『仕事・スポーツ・勉強のプレッシャーがなくなる本』から一部抜粋・編集しました
失敗するのがどうしても怖いとき
●ゴールには成功しかない
失敗してはいけないと思っている日本人が、とても多くいます。
ところが、わたしは、高速で失敗を経験しないと成功しないと考えています。
なぜなら、失敗するたびに改善し続ければ、最短で成功するからです。
このことを人に伝えると、よく「勇気づけられました」と言われます。
ネガティブ感情を正しく扱えるようになることで、もっとラクに生きられるようになっていきますよ。
ゴールにあるのは「失敗」と「成功」ではありません。「ゴールは、すべて成功」です。
ゴールに向かう途中に、失敗がたくさんあるのです。
もし、「成功しよう」という気持ちが強く、念入りに準備に時間をかけて1回トライした結果が大きな失敗だったとしたら、もう立ち上がれなくなってしまいますよね…。ですから、小さな失敗をたくさん、高速で重ねていきましょう。
失敗するたびに改善して取り組み続ければ、最短で成功するはずです。
●失敗から学び、次に活かし続ける
人は失敗の数だけとても成長し、磨かれていきます。
たとえば、トランプに成功の札が1枚入っていて、それ以外全部失敗だとしましょう。早くめくるほど、成功が出てくるタイミングが早くなりますよね。
たとえ失敗を繰り返していても、早くめくっている(行動している)と、成功カードが出たときに、
「あ、けっこう早く成功したな」
と思えるのではないでしょうか。
もしも成功のカードが後ろのほうだった場合、そこまでの時間はかかります。
ところが、失敗の数だけ成長し、磨かれているため、最後に出た成功をつかむときには、とても大きな成功が手に入ることになるのです。
高速で失敗し続けると、その一つひとつの失敗があまり気にならなくなりますし、失敗したら改善すればいいだけです。
失敗を繰り返すスピードが速く、どんどん繰り返しているうちに、実験しているような感覚になってきます。ですから、実験した結果をきちんと振り返り、次の実験に活かすことを続けていきましょう。
失敗を実験ととらえ、向き合っていくことができたら、あなた自身が持つ、失敗に対するイメージも変わると思いませんか?
●改善と進化を見せれば、もはや失敗ではなくなる
起業家の福島正伸さんも、失敗の考え方について、同様のことをおっしゃっていました。
たとえば、作成した企画書を社長に持っていくと、かならず
「ここを直しなさい」
と言われるため、それを修正し、その社長に戻します。
その修正した企画書を持って、次の人のところにいくと、
「これではダメだ。ここを直しなさい」
と言われるため、修正してその人に戻します。
また次の人のところに行って見せると、
「ここを直しなさい」
と言われ、またそれを修正します。
このように、行く先々の社長に叱られて修正しているため、最初はとても内容が薄い企画書でも、最終的にとても分厚い企画書になるのだそうです。
また、改善した企画書は、その都度、それまでに見ていただいた社長全員に送ります。そうして改善して成長し続けている姿を見せ続けていると、内容もよくなるうえに、自然に応援者が増えていくのだそうです。
「最初はたいした企画書がつくれなくても、自分なりに一生懸命に取り組み、提出する。叱られても、直し続けていくと、かならず成功しますよ」
そう話をされていました。本当に実践を重ねてきた人の言葉ですね。
福島さんのように、進化していく姿を普段から見せていると、
「いつ俺のところに来るんだ?」
とまわりからかわいがられる人になれるでしょう。