玉ねぎと酢の相乗効果で生活習慣病を予防! ちょい足しにも便利な「酢玉ねぎ」/私がいつも食べている季節の保存食

暮らし

公開日:2023/1/23

 日本人の寿命はどんどん延び、「人生80年」から「人生100年」時代へ向かおうとしています。健康に生きるために大事にしたいのが「1日3食」。とはいえ忙しいなか、日々しっかり食べるのは難しいと思っている方も多いはず。

「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」を実行しているのは、80歲の現役料理研究家・村上祥子さん。ふだん村上さんが作り置きしている保存食の作り方を、『村上祥子80歲 私がいつも食べている季節の保存食』にまとめました。

「なんだか手間暇がかかりそう…」と思った方、心配ご無用。“漬ける、煮詰める”は、電子レンジにお任せ! 簡単においしい保存食が作れます。ぜひ実践して、健康で豊かな生活を送りましょう!

 血液をサラサラにしたり、血糖値を下げたりと健康に貢献する成分を多く含んでいる玉ねぎ。酢と組み合わせて「酢玉ねぎ」にするのがおすすめです。

※本作品は村上祥子著の書籍『村上祥子80歲 私がいつも食べている季節の保存食』から一部抜粋・編集しました

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食
『村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食』(村上祥子/KADOKAWA)

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食

玉ねぎには血流を良くして血液をサラサラにし、血糖値を下げる働きがあります。その上、腸内環境を整え、血栓ができるのを予防するなど、たくさんの健康に貢献する成分を含んでいます。

酢玉ねぎは、玉ねぎと酢の効果が相乗して高血圧や糖尿病を予防し、コレステロール値を調整したり血栓ができるのを防ぐ効果があります。

スモークサーモンに酢玉ねぎを添えると紅白の美しい一品になり、おもてなしに重宝します。

酢玉ねぎ

・50gあたり23kcal ・塩分0.3g

材料 (できあがり650g)
玉ねぎ…500g
(A)酢…100ml
(A)水…50ml
(A)砂糖…大さじ2
(A)塩…小さじ1/2

作り方

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食

1 玉ねぎは皮をむき、スライサーで薄切りにしてボウルに入れる。

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食

2 鍋に(A)を入れて火にかけ、煮立ったらすぐに玉ねぎに加える。

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食

3 皿を2枚ほどおもし代わりにのせて常温まで冷まし、瓶や保存容器に移す。30分後から食べられる。

紫玉ねぎの酢玉ねぎも同様にして作れます。

・冷蔵で1カ月保存できる。
・冷蔵すると酸味がまろやかになる。
・酢を同量の黒酢にすると黒酢玉ねぎになる。黒酢にはアミノ酸が豊富で、口当たりの良い酢玉ねぎに仕上がる。

酢玉ねぎをちょい足し

村上祥子80歳 私がいつも食べている季節の保存食

明太子に

・1人分49kcal ・塩分0.9g

材料 (2人分)
酢玉ねぎ…50g
辛子明太子…30g
ごま油…小さじ1
一味とうがらし…少々

作り方
明太子は切り目を入れ、包丁の背でこそいで中身を出し、酢玉ねぎ、ごま油であえて一味とうがらしを振る。

 

トマトに

・1人分40kcal ・塩分0.1g

材料 (2人分)
酢玉ねぎ…50g トマト…1個
オリーブ油…小さじ1 こしょう…少々
パセリのみじん切り…少々

作り方
トマトを7mm幅の輪切りにし、酢玉ねぎをのせてオリーブ油をかけ、こしょうとパセリを振る。

 

めかぶに

・1人分34kcal ・塩分0.3g

材料 (2人分)
酢玉ねぎ…50g
めかぶ(味付き・たたき)…1パック(80g)
サラダ油…小さじ1

作り方
めかぶとサラダ油を合わせて混ぜて器に盛り、酢玉ねぎをのせる。

<第2回に続く>

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村上 祥子
料理研究家・管理栄養士。福岡県生まれ。2022年2月で満80歳を迎えた。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。著作は500冊以上。主な近刊に『祥子さん この知恵、いただきます。』『80歳、村上祥子さんの元気の秘訣は超かんたんレンチンごはんだった!』『 村上祥子さんの食べると生きる人生最高のレシピ』などがある。