YouTubeやSpotifyで好評配信中の『地獄くらやみ花もなき　鵺篇』。角川文庫の人気シリーズで、ヤングエースでもコミカライズが連載中の『地獄くらやみ花もなき』の傑作エピソード「鵺篇」を、音声レーベル・STUDIO koemeeが聴くanime化したものだ。

　妖怪、和風ホラー、人間ドラマ、ミステリーなど様々な要素が織り込まれているこの作品。美少年探偵を斉藤壮馬さんが、ペット扱いの助手を小林裕介さんが、宿命のライバルを小野大輔さんが演じている。

　オーディオコンテンツならではの楽しみ方とは？ 初めてオーディオドラマを楽しむ方へ、人気声優ならではの音声を楽しむポイントをうかがった。

ぜひ部屋を真っ暗にしてイヤホンをして皆さんも雰囲気を作って聴いてほしい

──初めてオーディオドラマを楽しむ方へ、音声ならではの楽しみ方を教えてください。

斉藤壮馬（以下、斉藤）：小説や漫画のような媒体は音がない分、個々人の想像力に委ねる部分がすごく大きいと思うんですけど、逆にそれらを音声化するというのは、すごく挑戦的な試みで、だからこそ我々はそこにやりがいを感じています。無限に広がる想像の世界で生きていた彼らに声がついて、音の世界を自由に泳ぎ回っている様を楽しんでいただけたらいいなと思っております。

小林裕介（以下、小林）：絵の助けがない分、人との距離感であったり緊張の度合いを声だけでも伝わるように演じています。また全体的にホラーを意識して雰囲気を作っているので、ぜひ部屋を真っ暗にしてイヤホンをして皆さんも雰囲気を作って聴いてほしいです。

その深淵に得体の知れない部分がある

──斉藤さんが思う、ご自身の演じる西条皓の推しポイントはどこでしょう？

斉藤：掴みどころがないようでいて、美しさと可愛さのどちらの要素もあわせ持ち、でもその深淵に得体の知れない部分があるという、いろいろな表情を見せてくれる部分がやはり魅力的なのではないかなと思います。ミステリアスなところが好きですね。

──小林さんが思う、ご自身の演じる遠野青児の推しポイントはどこでしょう？

小林：場の空気に飲まれすぎない、程よくマイペースを貫いているふんわりとした青年であること。彼のおかげで息が詰まる状況も緊張が緩まり落ち着いた気持ちで物語を聴き進められる気がします。

「聴いて良し、見て良し、感じて良し」な作品

──『地獄くらやみ花もなき　鵺篇』の推しポイントを教えてください。

斉藤：原作1巻の内容をうまく音声ドラマに落とし込んでいただいているので、こちらで初めてこの作品に触れるという方にも、非常に分かりやすい内容になっているのではないかなと思います。僕はこの仕事をきっかけにこの作品に出会えて、またひとつ良いご縁をいただけたなと思いました。本当に原作もコミックスも音声ドラマも、それぞれにすごく魅力がある作品だと思います。「聴いて良し、見て良し、感じて良し」な作品だと思いますので、よろしくお願いします。

小林：事件の解決を試みる上で、後継者争いという別の目的も組み込まれることでただ推理を繰り広げるだけでは得られない緊張感が楽しめる作品です。音だからこそ堪能できるホラーの怖さを堪能してください。

「面白い芝居するな」と思わせる役者でいられるように

──応援してくれているファンへメッセージをお願いします。

斉藤：僕自身、いち読者としても非常に大好きな作品に出会えました。皓さん、そして作品の魅力をお伝えできていましたら幸いです。ぜひこの深く妖しい世界を、色々な形でご堪能くださいませ。原作ファンの皆さまも、ここからはじめましての方も、『地獄くらやみ花もなき』、何卒よろしくお願いいたします。

小林：気が付けばデビューしてから10年が経とうとしています。昔から応援してくださっている方々も、これで初めて僕を知った方にも「小林って面白い芝居するな」と思わせる役者でいられるようにこれからも頑張っていきます。

■STUDIO koemee公式YouTubeチャンネル：https://www.youtube.com/c/STUDIOkoemee