ミニチェアシュナイザーの毛をリアルに描くコツも! ワンちゃんやねこちゃんをかわいく描きたい人必見の1冊
公開日:2023/1/29
かわいいペットが怪獣サイズになっちゃった !? Twitterで活躍中のペットイラストレーター、sakioさんが描くワンちゃんやねこちゃんのイラストはとにかく大きい。通常ではあり得ないサイズ感、そしてそのふかふかな体の中に、あるいは頭のてっぺんに、まるでジオラマのように立ったり座ったりして描かれる人間、つまり飼い主さんたち。そんな不思議な世界観、一体感が話題を呼び、飼い主さんたちからイラスト制作の依頼が殺到。なんと予約は2026年までいっぱいだとか。
そんな売れっ子ペットイラストレーターのsakioさんが、ペットのワンちゃんやねこちゃんをかわいく描くコツを教えてくれるのがこの本『4ステップで誰でもかわいく描ける いぬとねこのイラスト練習帖』(KADOKAWA)。絵を描くのが好きな人はもちろん、絵を描くのが初めてという人でも気軽にチャレンジできるコツがたくさん詰め込まれている。
立体も図形で捉えれば難しくない
まずは道具の話からスタート。準備するのは紙、鉛筆、絵具・色鉛筆、ペンとどれも身近にあるものばかりだ。
それらを上手に使いこなすためのsakioさんのワンポイントアドバイスが添えられている。さらに、顔や体の特徴、表情の捉え方などが、sakioさんが描くかわいいイラストとともに解説されている。イラストブックとして眺めているだけでも十分楽しめるのだ。
sakioさんが教えるイラストの描き方の大きな特徴は、どんなポーズも、まず図形で捉えるということ。難しそうに見える立体ポーズも図形で単純化させ、おおまかな構造を把握したうえで肉づけしていくという方法で解説をしてくれるのだ。
4ステップで手軽にチャレンジできる
絵を描くのが苦手という人のなかには、形がうまくつくれない、描く順番がわからないという悩みを持つ人も多いのではないだろうか。この本は、そんな悩みを解消してくれる。そのヒミツが、タイトルにもなっている「4ステップ」だ。
1ステップ目では線と円でざっくりとした外形を描き、2ステップ目で図形の形を整え、3ステップ目で図形に沿って肉づけをしていき、最後の4ステップ目で毛のもこもこ感を加えれば出来上がり。え、それで描けちゃうの!? と拍子抜けしてしまいそうだが、本当にそれだけなのである。
「初心者さんにも始めやすい内容になっていると思います」とのsakioさんの言葉通り、絵を描くのが初めてという人、うまく描けず挫折してしまったという人でも気負わず挑戦できるのが嬉しい。この本には43種の犬と猫の書き方が掲載されているが、すべてこの4ステップで描くことができるのだ。
完成度がぐんとアップ! のコツが満載!
とはいえ、犬種や猫種によって描き方はもちろん違ってくる。そこで、それぞれの特徴についての細かい解説も加えられている。たとえば、ミニチェアシュナイザーの毛をリアルに描くコツ、アメリカンショートヘアやベンガルの模様の描き方、シーズーのぺちゃ顔の特徴など、初心者が迷いそうなポイントを丁寧に紹介。
これらを知っているとぐんと完成度が高くなるのだ。ちなみにsakioさんの相棒は「イタグレ」の愛称で知られるイタリアングレイハウンドのフラムくん。それだけに、イタリアングレイハウンドのページは一緒に暮らしている人だからこそ伝えられる細かいアドバイスにあふれている。イタグレを描いてみたいという人はぜひ参考に!
最後にsakioさんからのメッセージを。テクニカルな面以上に大事にしてほしいこと、それは、「うちのコのかわいさを一番理解しているのは自分という気持ちを忘れない」こと。その気持ちがあれば、どんな仕上がりも愛おしいし、世界で一番かわいいペットイラストが出来上がるのだ。