「もしも猫のミケちゃんがおしゃべりできたなら」言葉は通じなくても心はきっと…/ミケちゃんとやすらぎさん
公開日:2023/2/16
千葉県のマッサージ・鍼灸院「やすらぎ治療院」で暮らしている、三毛猫のミケちゃん。
『ミケちゃんとやすらぎさん』は、後ろ足が一本ないミケちゃんと、オーナーのやすらぎさんの日常を丁寧に描いた感動の物語。猫と人の心の交流を描いた優しさあふれる作品を再連載でお届けします。
言葉は通じなくても、どこか心あは通い合っている――。そんな感覚が、きっとあなたにもじんわりと伝わってくるはずです。にごたろ氏が描く、温かなタッチの絵にもご注目ください。
治療院にミケちゃんを迎えてから、長い時間がたった。いたずらをすることもなく、初めからこの場所に馴染んでいた。やすらぎさんは思う。もしもミケちゃんがおしゃべりできたなら…。
はじめに
このお話は、千葉県市川市の鍼灸マッサージの治療院である「やすらぎ治療室」で暮らしている三毛猫のミケちゃん(推定9歳)のお話です。
「やすらぎ治療室」のオーナーのやすらぎさんとミケちゃんが出会ったのは8年ほど前。やすらぎさんのお店の隣で餌を食べていた猫たちの中に、ミケちゃんがいました。
ミケちゃんは、おそらく生まれつきだろうと思われる要因で後ろ足が1本ありません。
他の猫より少しだけ、走ったりジャンプしたりするのは苦手ですがとても心優しいミケちゃんは、地域のボス猫らに守られて生きていました。厳しい中を生き抜く猫たちは、警戒心が強く人間に心を許すのに時間がかかることも多いと言われます。ですが、ミケちゃんは初めて出会った時からやすらぎさんに懐いており、やすらぎさんもミケちゃんには、なにか不思議な縁を感じたそうです。
その後、さまざまな出来事を経てミケちゃんは「やすらぎ治療室」の猫になりました。
そんなやすらぎさんとミケちゃんの心温まる日々を写真と漫画でお楽しみください。