著者のMB氏は、ファッションアドバイザーやバイヤーとしても活躍するメンズファッション指南の第一人者。これまでに『世界一簡単なスーツ選びの法則』（ポプラ社）や『最速でおしゃれに見せる方法』（扶桑社）などの書籍を手がけ、視覚効果や印象論などをもとにしたロジカルな解説が分かりやすいと大きな話題になった。また、漫画『服を着るならこんなふうに』（KADOKAWA）の監修も務めており、その著者である縞野やえ氏が『1分でおしゃれ』のコーデイラストを担当している。

　まず同書では「トレンド」を無視しておしゃれは成り立たないとして、最近のトレンドについて解説。まさに今がファッショントレンドの変革の時だそうで、ストリートな着こなしから徐々にフォーマルでクラシカルな装いにシフトチェンジしているという。

　そんな今のトレンドを踏まえつつ、“1分”でわかるトレンドライクなアイテム選びや着こなし術を展開していくのが同書の特徴だ。

　例えば「Tシャツでドレスライクな品の良さを出すのが難しい」という悩みに対しては、「タックイン（※編集部注：トップスのすそをウエスト部分に入れ込むこと）＋ブラウジング（※編集部注：ウエスト部分をフワっとさせる着こなし）で簡単に上品にできる」とアドバイス。それぞれの悩みには“いまいちコーデ”と“おすすめコーデ”がイラスト付きで解説されており、「シャツを羽織れば、タックインのハードルも下がる」「ブラウジングを忘れずに！」などとワンポイントアドバイスも添えられている。

　すでにSNS上では、「系統立てて書かれているので、必要な所を読みやすい」「服の着こなしに必要な理論をしっかり理解できた」「おしゃれに見せるためのルールを惜しげもなく教えてくれる一冊。めちゃくちゃ助かる！」といった好評の声が少なくない。

　コーデにまつわるお悩みは全38個。具体的なケースに分けて取り上げられているほか、第1章のラストにはサイズ選びのポイントをまとめたコラムも掲載されている。ポイントは全部で6つあり、「トップスは迷ったら『大きいほう』を選ぶ」「そもそも『合ってるサイズ』なんてありません」などの目からウロコな情報も満載だ。実際のサイズ選びにきっと役立てられるだろう。

　今、いったい何がおしゃれに見えるのか――？ その答えを知りたい人は、ぜひ『1分でおしゃれ』を手に取ってみてほしい。