身長150cm前後の「小柄女性」専用の本! 苦手のパンツスタイルも克服、小柄だからこそ似合うスカートも紹介『小柄が輝くおしゃれの本』

暮らし

公開日:2023/2/21

 生まれ持った身長が低すぎて、思うようにオシャレを楽しめない…。そんな歯がゆさを抱えるのは、小柄女性あるあるだ。ネットを参考に、大人の女性らしいコーデにチャレンジしてみても、なんだかしっくりこない…というがっかり感を148cmの筆者も何度か味わったことがある。

 だが、『148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本』(田中絢子/主婦の友社)に出会うと、小柄であることは自分の強みだと思えるようになるかもしれない。

 著者の田中絢子さんは、身長150cm前後の小柄女性から圧倒的な支持を得ているファッションブランド「COHINA(コヒナ)」のディレクター。

 自身も身長148cmと小柄な田中さんは、1000人の小柄女性と共に導き出した「小柄だからこそ魅力的に見える着こなし方」を本書で大公開。着たい服ではなく、着られる服を着るしかないというモヤモヤを解消してくれる本書で、小柄女性は自分の輝かせ方を学べるのだ。

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小柄だからこそ似合う「縦見えスカート」

 小柄だからこそ、似合うアイテムがある――。そう語る田中さんがすすめるのは、「縦見えスカート」。ほどよい華やかさで日常映えし、小柄さんの魅力を活かしてくれるのだという。

 初心者さんは、まずセミフレアスカートにチャレンジ。

148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本 P16-17

 ポイントは、広がりすぎない素材を選ぶこと。下半身がカバーされ、上半身とのメリハリが作れるのだそう。

 この時、トップスはコンパクトなものを選ぶか、ウエストイン。ウエストまわりが気になる場合はシアーシャツのような女性らしいふんわりしたシャツを合わせるとよいようだ。

 なお、スカートコーデをより魅力的に見せるには靴選びも重要。

148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本 P22-23

 ミニ丈の場合は子どもっぽくならないように、ロングブーツかタイツを。逆にロング丈ならば、全体が重くなりすぎないよう、足首や甲が見える靴で抜け感を出すのがカギ。こなれ感を出したい時は、この鉄板ルールを思い出してみよう。

苦手意識がなくなる! 小柄さんが輝く「パンツスタイル」とは?

 パンツスタイルはかっこよく決められないから苦手…と敬遠している小柄女性は意外と多いはず。だが、田中さんいわく、実はパンツも小柄さんにとっては得意アイテムのひとつなのだという。なぜなら、小柄であるとかっこよすぎないハンサム感が出せ、ギャップ見せにも最適であるからだ。

 パンツは、仕事に着ていけるくらいきちんと感のある素材やデザインのハイウエストタイプを選ぶのがポイントなのだそう。例えば、タック入りのテーパードパンツは脚のラインを拾わず、脚長に見せてくれる最強アイテム。

148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本 P40-41

 カジュアルなトップスも少年っぽくならず、ポインテッドトゥと合わせれば上品にも見せられる。

 なお、定番のはずが、なぜか野暮ったく見えてしまうデニムはセミワイドやフレアワイドなど、やや太めでストレートなシルエットを選ぶのがカギのようだ。

148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本 P64-65

 例えば、セミワイドストレートデニムなら、脚がまっすぐ見えるハリのある生地のインディゴカラーをチョイス。ジャケットやブラウスを合わせてハンサムに仕上げたり、ギャザーやフリルがあるトップスで甘めカジュアルコーデを楽しんだりと着回し力もバツグン。

 どうしても細身のデニムが好きな方は、スキニーではなく、太ももにフィットし、ひざ下がストレートになったシガレットタイプを。

148cmディレクターと学ぶ 小柄が輝くおしゃれの本 P74-75

 シガレットはぴったりしすぎないため、レギンスよりもきれいめに見える。甘めなワンピースとも合わせやすいので、1枚は持っておきたいアイテムだ。

 本書には他に、部屋着感が出やすい白Tシャツの着こなし方やガーリーなワンピースを選んだ時にかわいくなりすぎてしまう「森の妖精問題」の回避術、子どもっぽくもコンサバにもならないヘアメイクの仕方なども収録されており、かゆいところに手が届く。

 見本コーデを着こなすモデルの身長はもちろん150cm前後で、奥付には書籍の制作スタッフのうち、150cm前後の方の身長も明記されている。「着られる服がない」と悩んできた当事者が手がけた1冊であることがここからも伝わってくる。

今の時代、自己表現の方法はひとつではないと思っています。身長でおしゃれをしたいという気持ちが制限されたり、なりたい自分になれないなんてことは、絶対にないのです

 そんなあとがきに元気をもらえる本作との出会いにより、自分の体型を好きになり、世界を広げてほしい。

文=古川諭香