身につけておきたい防災の知識。 家に帰る途中で大地震が起きたらどうする?/大人も知らない? サバイバル防災事典
公開日:2023/3/10
もし今、大地震が起きたらどうしますか? お風呂に入っている時、帰宅途中、そして電車が止まってしまったら――? もしもの事態に備えておけば、きっといざというときも落ち着いて行動できるはずです。
『大人も知らない? サバイバル防災事典』は、いつ起こるか分からない地震などの災害が起きた時の対処法を子ども向けにわかりやすく紹介しています。
いつどこで災害が起きたとしても慌てないために、親子で学んでおきたい知識が満載です。
災害が起きやすい国、日本。地震の強い揺れから身を守るためには「4つの危ない」から離れることが大事です。
※本作品は書籍『大人も知らない? サバイバル防災事典』(国崎信江:監修、サバイバル防災研究会:編集、森のくじら:イラスト/マイクロマガジン社)から一部抜粋・編集しました
はじめに
みなさんも、これまでの生活の中で、「危ない!」「こわい!」とドキッとしたり、ヒヤッとしたりしたことがあると思います。もしかしたら自分が自覚していなくても、周りの人から「危ない!」と見られていたこともあるかもしれません。また、日本は災害が起きやすい国でもあるので、いつ災いにあうか分かりません。
大きなケガや命が奪われてしまいかねないこわい事態も、どこに危険があるのかを知ってあらかじめ注意する行動をとれば、回避したり小さなケガですませたりすることができます。
これを「防災」といいます。
もしものとき、近くに助けてくれる人がいないこともあるかもしれません。誰かに守ってもらうだけでなく、自分で自分を守れる力をつけておくと、自信が持てると思います。
この本を読んだみなさんに、防災の「知識」と「行動」が身につくことを願っています。
危機管理教育研究所代表 国崎信江
「4つの危ない」への注意で命を守る!
地震の強い揺れから身を守るには、「4つの危ない」から離れることが大事です。4つとは、①落ちてくる ②倒れてくる ③動いてくる➃割れるもののこと。ふだんから通学路の危ない場所を意識しておくと、もしものときの判断に役立ちます。揺れがおさまったら、より安全だと思える場所へ避難します。学校に戻るのか、家に帰るのか、緊急避難場所へ行くのかなど、地震が起きたときの対応を家族で話し合っておくといいでしょう。
サバイバルコラム
電車やバスなどに乗っている場合はつりかわや手すりにつかまり、運転手さんや車掌さんの指示に従いましょう。あわてて降りようとするのは、ケガや事故のもとです。