アイドルすぎるトイプー、賢く甘えん坊な黒猫…忙しい日常に癒しをくれる、ほっこり感満載の猫・犬漫画5選

マンガ

公開日:2023/3/25

 猫や犬が持つ愛くるしさや優しさが染みて、疲れ切った心が元気になる――。猫や犬が登場する漫画作品には、そんな力があると思う。本稿では、日常に忙殺されている読者に向け、自然と頬が緩んでしまう癒しの猫・犬漫画を5作品紹介。忙しい日常の合間に、「ほっこり」をチャージしてほしい。

advertisement

妻に先立たれたおじいちゃんと1匹の猫が教えてくれる“なにげない日常の幸せ”

ねことじいちゃん
ねことじいちゃん』(ねこまき(ミューズワーク)/KADOKAWA)

 妻に先立たれた大吉じいちゃんと自由奔放な猫・タマの日常を綴った『ねことじいちゃん』(KADOKAWA)は作者ねこまきさん(ミューズワーク)による柔らかい絵のタッチにも癒される、ほんわか系猫漫画。舞台は、猫と老人だらけの島。普段は見落としてしまうような四季折々の美しい情景やひとりと1匹が寄り添ってマイペースに暮らす姿から、あなたもきっとなにげない幸せの尊さを見出すはず。毎日が、より愛おしく思えるヒントが本作には秘められている。

念願の猫飼いライフは新発見の連続! 知的で甘えん坊な黒猫ろんを迎えたら…?

黒猫ろんと暮らしたら
黒猫ろんと暮らしたら』(AKR/KADOKAWA)

 黒猫好きに、ぜひおすすめしたいのが、知的な黒猫「ろん」との日常にクスっとさせられる『黒猫ろんと暮らしたら』(KADOKAWA)。猫がいる暮らしに憧れていた作者のAKRさんは動物病院から保護猫ろんを譲り受け、念願の猫飼いライフをスタート。お手をしておやつをねだったり、作者が部屋を出ようとするとすぐに気づいたりするろんとの生活は、新しい発見の連続。賢く、甘えん坊なろんの日常に触れると、猫という動物へのイメージが変わるかもしれない。

猫飼い初心者が驚愕! 予想の斜め上を行く“猫の生態”とは…

夜は猫といっしょ
夜は猫といっしょ』(キュルZ/KADOKAWA)

 2022年よりテレビアニメ化された『夜は猫といっしょ』(キュルZ/KADOKAWA)は、猫の不思議な生態に触れられる作品だ。主人公のフータは猫と関わることなく生きてきたが、ある日、妹の愛猫キュルガが家にやってきたことで猫という動物に魅了され、猫好きに。想像以上に伸びる体やイメージとは違う尻尾の動きなど、キュルガの愛らしい行動を通して知らされる“猫のユニークさ”に読者は驚かされ、より一層、猫への興味が募るはずだ。

うちの子がアイドルすぎて尊い…動物嫌いから一転して大のトイプー好きに!

うちのトイプーがアイドルすぎる。
うちのトイプーがアイドルすぎる。』(道雪 葵/KADOKAWA)

 ぬいぐるみのようなかわいさがあるトイプードルとの日々を描いた実録コミックエッセイ『うちのトイプーがアイドルすぎる。』(道雪 葵/KADOKAWA)は、トイプー好き以外にも刺さる。動物が苦手な主人公は12年前のある日、トイプードルの「クーさん」と暮らすことに。初めは心を通わすことができなかったが、犬の心も人間と同じだと気づいたことで、2人の間には信頼関係が生まれ、やがて大の仲良しに。主人公の心の成長が響き、犬の心にも目を向けようと思える一作だ。

舞台は世紀末で衰退した世界! 哀愁も漂うちょっぴり不思議な“柴犬漫画”

世界の終わりに柴犬と
世界の終わりに柴犬と』(石原雄/KADOKAWA)

 ちょっぴり変わった犬漫画を読みたい方にぴったりなのが、『世界の終わりに柴犬と』(石原雄/KADOKAWA)。本作は、Twitterで累計30万RTを記録。物語の舞台は、世紀末で衰退した世界。そんな世界で唯一変わらないものは、犬と飼い主の関係だけ。物知りな柴犬ハルさんとクールな女子高生のご主人が“終わった世界”を旅するギャグ漫画であるのだが、作品に漂う哀愁にホロッとさせられもする不思議な柴犬漫画だ。作中に盛り込まれているワンコあるあるも必見。

 こんなにも癒しをくれる猫や犬たちを、もっと大事にしていきたい…。猫漫画・犬漫画を手に取った後はきっと、そんな熱い思いも心に芽生えるはず。ぜひ、猫愛や犬愛が詰まった作品を通して明日への活力を得ながら、自分にできる動物愛護も考えてみてほしい。

文=古川諭香