【独身女性あるあるマンガ5選】仕事帰りのガールズトーク、バツイチのマッチングアプリ事情ーーリアルすぎる30代独身の日常を描く

マンガ

更新日:2023/5/9

 生き方の多様化でさまざまな選択肢がある時代にはなったが、とはいえ、人生の悩みは尽きないもの。結婚を意識する年齢に差し掛かると、今までよりもいっそう、仕事や恋愛、結婚や家族などへの在り方を考えてしまったり、周囲の反応や変化に戸惑ったり……。そんな時、心に寄り添ってくれるのが独身女性ならではの日常やあるある話を詰め込んだ漫画。今回は、共感したり元気がもらえたりするような、多様な女性が登場する5作品を紹介する。

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アラサー女子3人が開催する明け透けな“報告会”が面白い!

20時過ぎの報告会
20時過ぎの報告会』(ヤチナツ/KADOKAWA)

 世のアラサー女子が共感必至な『20時過ぎの報告会』(ヤチナツ/KADOKAWA)は、リアルすぎるガールズトークが楽しい。仲良しOL・こはる、りさこ、きみは仕事終わりの20時から、“それぞれのネタ”を持ち寄って報告会を開催。恋や男女のアレコレなどを赤裸々に語る3人の女子会は笑いあり、涙あり。2巻では、不倫から抜け出せないこはるのもがく姿が胸を打つ。明日からも頑張ろうとパワーチャージできる本作は悩んだ夜にこそ、手に取りたい作品だ。

自由を愛しすぎる”プロの独身“がコミカルな日常を公開!

気づいたら独身のプロでした
気づいたら独身のプロでした』(カマタミワ/KADOKAWA)

 ひとり暮らし歴約20年のイラストレーター・カマタミワさんは『気づいたら独身のプロでした』(KADOKAWA)で、愛すべき独身ライフを公開。ローションパックを完璧に貼り終えたところ(意外と取り扱いが難しいですよね)で宅配便が来て「なぜ、このタイミングで……」と思ってしまう瞬間や空腹を満たすために作ったズボラ飯が予想以上においしかった時の感動など、何気ない日常がコミカルに描かれており、目尻が下がる。自由をどう愛し、日々を楽しみ尽くすか考えたくなった時、ぜひ開いてほしい。

強敵Gとの闘いやゴミ袋を着て髪を切った“ひとりぐらし”の日々

ひとりぐらしもプロの域
ひとりぐらしもプロの域』(カワタミワ/KADOKAWA)

 同じく、カワタミワさんの作品で必見なのが、『ひとりぐらしもプロの域』(KADOKAWA)だ。ひとり暮らしの強敵といっても過言ではない“G”との戦いや渾身のつまみと酒、DVDを用意して開催する映画祭の様子、美容院に行くお金がなかった頃にゴミ袋を着て自分で髪を切っていた話など作者が描く、おひとり様ならではの日常は見ごたえばっちり。ひとりだと大変なこともあるけれど、やっぱり面白い。読後、そんな気持ちになるおひとり様はきっと多いことだろう。

38歳バツイチ独身女が「マッチングアプリ」をやってみたら……?

 アプリでの出会いが主流になってきた今、心に響くのが『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記』(松本千秋/幻冬舎)。アラフォーでバツイチのチアキは4ヶ月前にマッチングアプリを始めたものの、色々あってアンインストールした。だが、寂しさから再びアプリに復帰。さまざまなイケメンたちとの出会いを通し、ときめき、寂しさ、ハイスペックへの憧れ、承認欲求などが胸の中でうごめくように。果たして、チアキは自分なりの幸せの形を見つけられるのか――?

心が痛んだ“あの瞬間”を詰め込んだオムニバス作

ニュートーキョーカモフラージュアワー
ニュートーキョーカモフラージュアワー』(松本千秋/少年画報社)

 こじらせ男女の恋愛を描いた『ニュートーキョーカモフラージュアワー』(松本千秋/少年画報社)は本音と理性の狭間で揺れる人間模様がたまらない。初デートで自分のほうが多く支払った時や、元カレからの連絡にうんざりしながらも結局会う約束をし未練があることを痛感させられた瞬間など、誰もが感じたことがある“チクっとした痛み”がここには描かれており、つい自分を重ね合わせてしまう。人は常に強く、綺麗ではいられない生き物だからこそ愛おしいのだと、本作は気づかせてくれるのだ。

 ご紹介した5作品は笑って泣けるだけでなく、自分の生き方を肯定してもくれる。どんな風に生き、年を重ねていくのかは自由だ。ぜひ、共感できる漫画との出会いを通して、日常や未来を前向きに楽しんでいってほしい。

文=古川諭香