まつ毛には「ちょうどいい長さ」があった!/ざんねん? はんぱない! からだのなかのびっくり数事典
公開日:2023/4/22
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※本作品は『ざんねん? はんぱない! からだのなかのびっくり数事典』から一部抜粋・編集しました
ちょうどいいまつ毛の長さは目の横はばの3分の1
まつ毛は、まぶたの端から、びゃっと生えている毛だ。そのいちばんちょうどいい長さは、目の横はばの、およそ3分の1であることが最近になってわかったんだ(まつ毛について、そんな研究をする人が、それまでいなかったからなんだけどね)。
どうしてその長さになったのか?
そもそも、なぜ、まつ毛があるかといえば、目にゴミやホコリが入らないようにする役割があるためだ。また、目が乾くと表面が傷つきやすくなる。目の表面の水分が乾かないよう、空気の流れる向きを変える役割もある。
まつ毛が短いと、これらの役割を果たせないことは想像できる。では、長いほうが、目を守れるし、目の表面の乾燥も防げるって気がするよね?
これがそうでもないんだ。ぎゃくに長すぎるまつ毛だと、空気が目に流れこみやすくなっちゃって、目が乾燥しやすくなっちゃう。しかも、物を見るのにジャマになりそうでしょ。
で、まつ毛の役割をばっちり果たすちょうどいい長さが、目の横はばのおよそ3分の1だったというわけ。
ちなみに、キリン、ラクダなど、まつ毛の生えている動物22種類を調べた結果、やはり目の横はばのおよそ3分の1の長さだったそうだ。
まつ毛はどんなにのびても20ミリ
まつ毛は1日に0.1〜0.18ミリのびて、最長で15~20ミリまでのびる。そこまでのびると、抜けちゃうんだ。1日に数本ずつ抜けて、100〜150日ほどで生えかわるよ。また、ホコリの多い地域の人はそうでない地域にすむ人より長くなりがち。