小麦が自分に合わない食品であることがわかり、体調を整えるためグルテンフリーを実行!/小麦粉を食べると不調になる私たち
公開日:2023/4/15
column:小麦粉が食べられない原因いろいろ
小麦粉をはじめとする小麦成分を含む食品が食べられない人は、4つのパターンに分けられるといわれています。
①小麦アレルギー
人間の体には、有害なウイルスや細菌から体を守るための免疫という仕組みがあります。この免疫が特定の食べ物に反応して起こってしまうのが食物アレルギーで、その原因となる食物が「小麦」なのが「小麦アレルギー」です。小麦に含まれる複数のタンパク質がアレルゲンであるといわれています。
アレルゲンとなる小麦を食べると、嘔吐、湿疹、目のかゆみ、喘息などさまざまな形で反応が表れます。小麦アレルギーは、乳、卵に次いで発症数が多く、食品表示法において表示を義務付けられている「特定原材料」のひとつに含まれていますし、最もメジャーな「食べられない原因」でしょう。
②グルテンアレルギー(セリアック病)
小麦や大麦、ライ麦などに含まれているタンパク質のひとつ「グルテン」に対するアレルギーです。グルテンにより小腸が損傷し、栄養が吸収できなくなる病気で、遺伝的な要因も大きいといわれています。また、ストレスや妊娠・出産、手術がきっかけとなり発症することもあるそうです。
アメリカでのセリアック病患者は300万人にものぼるそうで、欧米ではグルテンを含まないグルテンフリーの食品が普及しています。
③小麦過敏症
小麦に含まれる成分をうまく消化することができず、食べると体調が悪くなってしまいます。私たち家族はおそらくこれに当たります。マンガでも描きましたが、食べてすぐに吐いたり、蕁麻疹が出たり、呼吸困難に陥ったりなどの「誰の目にも明らかな症状」はありません。牛乳を飲んだらお腹を壊してしまう乳糖不耐性、お酒を飲むと少量でも気分が悪くなったり、アルコール消毒で皮膚が炎症を起こしたりするアルコール過敏症をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。出る症状が慢性的なお腹の不調や倦怠感、胃炎、頭痛、口内炎など、食べ物との関連がわかりづらいため、自分がこの小麦の合わない体質だと気が付かないまま小麦を食べ続けている人もいます。
➃小麦に含まれる「糖」への過敏症
小麦にはフルクタンという糖が多く含まれています。このフルクタンはオリゴ糖の一種で、小腸で吸収されにくいという特性があり、腸の吸収力が弱いひとにとっては負担になります。また少量であれば消化吸収することができても、一度に大量に摂取すると吸収しきれず、腹痛、下痢や便秘、ガスなどの形で不調が表れるという場合もあります。
この「糖の過敏症」は、フルクタンに限ったことではなく、発酵性のあるオリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオール類という4つの糖質を多く含む食品を、消化能力を超えて摂取すると起きる可能性があります。この4つの糖質をまとめてFODMAPと呼び、これらを控える食事療法が提案されています。
食べられない原因はさまざまですが、治療法や薬はなく、対処法は「食べない」「食べる量を減らす」しかありません。
たぶん私たちは「小麦過敏症」か「糖への過敏症」…
もしかしたら両方なのかも?
でも、「なぜ食べられないか」をはっきり説明できなければいけない理由はないと思う……
だってどちらにしても「食べない」しか対策はないのですから