『メタモルフォーゼの縁側1』（鶴谷香央理/KADOKAWA）第2回【全20回】

大好きなものを語り合う、年の差58歳の友情――2022年実写映画化でも話題になった『メタモルフォーゼの縁側』（1～5巻）をご紹介します。夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪は、ふと立ち寄った本屋で、きれいな表紙に惹かれて1冊の本を手に取る。その本はBL（ボーイズラブ）コミックス。老婦人とBLの組み合わせに、書店アルバイトの女子高生・佐山うららは思わずレジの手を止めて見てしまう。本を開いた市野井は初めて見る世界に驚きつつも、男子高生の恋愛模様にすっかり魅了されていき…この作品が年齢も立場もまったく違うふたりをつなぐことに。老婦人と女子高生がBLをきっかけに織りなす、穏やかで優しい心温まる日々を描いた『メタモルフォーゼの縁側』（1～5巻）。今回は第1巻より第2話をお届けします。