頑張り過ぎず働きながらでもできる。最小限の努力で、最大限の結果を出す勉強法/超シンプルマーキング術
公開日:2023/5/15
スキルアップしたいけれど、仕事や家事もおろそかにできない。学生の頃のように勉強時間がとれない。そう思っている方も多いのでは?
『資格試験に一発合格! 要点だけ見えてくる 超シンプルマーキング術』の著者は、40代半ばで働きながら資格試験に一発合格! 社労士、宅建、登録販売員など、多数の資格取得の経験を持つ著者が編み出した、最小限の努力で最大限の結果を出す勉強法「超シンプルマーキング術」。
試験勉強のために早起きなんて必要なし。 しなくていい心得5カ条や、目指す資格の見つけ方などもご紹介。頑張りすぎることなく、短い時間で望んだ成果が得られる勉強法を探している方、必見の一冊です。
数々の資格試験に挑戦し、編み出した「超シンプルマーキング術」は、厳しくない勉強法。頑張りすぎることなく、短い時間で望んだ成果が得られます。
※本作品は書籍『資格試験に一発合格! 要点だけ見えてくる 超シンプルマーキング術』(吉岡裕樹/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました
はじめに
資格は人生のコンパスになる
難関資格も一発合格できる、「厳しくない」勉強法
皆さん、こんにちは。吉岡裕樹と申します。
この本で皆さんに紹介したいのは、最小限の努力で、最大限の結果を出す勉強法──「超シンプルマーキング術」です。私がこれまで、数々の資格に挑戦する過程で編み出した、いわばちょっとした「飛び道具」です。
資格取得というと、世の中にはすでに無数の指南本がありますね。資格ごとの対策本はもちろん、思考術、暗記のコツ、時間管理法を説く本などさまざまです。
それらの本のほとんどは、「頑張る」ことを推奨します。「努力すべし」「モチベーションを保つべし」というふうに。そして、「目標達成に向けて、少々のことは犠牲にせよ」といった、やや厳しめのモットーを掲げていることも多いように感じます。
たしかに、何年もかけて資格取得を目指すような超難関試験であれば、それも必要かもしれません。しかし「超シンプルマーキング術」を使って勉強すれば、合格率10%以下の難関資格でも「一発合格」が可能です。頑張り過ぎることなく、仕事も生活も犠牲にせず、短い時間で望んだ成果が得られるのです。
「働きながらでは勉強できない」と悩んでいませんか?
セカンドキャリアを視野に入れてスキルアップを図りたいビジネスパーソンの方々にとって、「身を削らなくて良い」というのは朗報ではないでしょうか。
「終身雇用」「年功序列」といった人事制度が見直されているこの時代、転職や独立などの選択肢はもはや珍しいものではありません。とくに近年では、理想のキャリアやライフスタイルを実現するために、次の仕事に役立つ資格を取得しておきたいと考える方も増えています。
今の職場で働き続けるとしても、業務上取るべき資格が多い方や、合格報奨金の出る資格を狙ったり、副業のためのスキルを身につけたりして収入増を目指したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今のうちに、スキルアップをしておきたい。
とはいえ、今の仕事もおろそかにできない。
家族や友人との時間も犠牲にしたくない。
体力的に、学生時代のようなハードな勉強はできない。
それでも……それでもやはり、まだまだステップアップして将来を切り開きたい!
そんなふうに思っている方は、きっとたくさんいらっしゃるはずです。
その願い、かないます! 40代半ばで、働きながら、資格試験に一発合格できた私が断言します。
働きながら、社労士資格に一発合格できた
──そう語る私は、いったい何者なのか。皆さん、きっとそうお考えでしょう。
私は、現在47歳。とある歯科医療関係の会社で歯科技工士を務めつつ、「社会保険労務士(社労士)」として、社内のハラスメントに関する相談窓口も担当しています。
「なぜ技術職の人が、社労士もしているんだ?」と思われますよね。話せば長くなりますが、かいつまんでお話ししましょう。
私の人生は、資格とともにありました。
その原点は、幼少期にさかのぼります。
子どもの頃から、法律の世界に憧れがありました。大学の法学部教授を務める叔父の影響で、「大人になったら弁護士になりたい」「いつかは教授になって、弁護士を育ててみたい」と思うようになったのです。しかし、大学~大学院時代にかけてチャレンジした司法試験には、結局、合格できずじまい。ここはいったん諦めて、修士課程修了後、就職をしました。
最初の仕事は予備校講師。司法試験に挑戦する過程で「宅地建物取引士(宅建)」の資格を取っていたので、その知識と取得ノウハウを、学生や社会人に教えていました。その後、転職し、法律事務所のスタッフとして働きました。
いずれもやりがいのある仕事でしたが、30代半ばをすぎた頃、ふと考えました。法律に関わることから少し離れて、「ものづくり」に関わってみたい、と。そこで、働きながら歯科技工士の資格を取得し、現在勤務している会社に転職しました。
それから8年が経って、もう一度、転換点が訪れました。法律家への夢は、やはりまだ「成仏」していなかったのです。どうしてももう1回トライしたい、という気持ちが勃然と沸き起こりました。
43歳で抱いたその気持ちは、子ども時代や学生時代に抱いた憧れに加えて、もう少し具体的な形を伴っていました。社会人となって20年弱、さまざまな職場で多くの人と関わる中、私は「働く人を守る」法律を学びたい、と強く感じるようになっていました。そこで、社労士を目指したのです。通勤時間と、夜の1時間と、週末の昼間を利用して、勉強を始めました。そして1年後に合格し、現在に至ります。