「一人一首で百首選んでくれ」定家への身内の依頼が、今に伝わる百人一首のきっかけに/超訳百人一首 うた恋い。①
公開日:2023/5/18
『フルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。』(杉田圭:漫画、渡部泰明:監修/KADOKAWA)第1回
現代でもカルタとして愛されている百人一首。藤原定家が選定したといわれる100首のなかには、在原業平や小野小町ら、時代を彩る歌人たちが恋を詠った和歌が43首も入っていました。31文字の和歌に込められたドラマチックな恋愛模様を超訳コミックで描いた『超訳百人一首 うた恋い。』が、令和完全版の『フルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。』となって再登場です! 2010年の発売以来シリーズ累計87万部を超える人気作をフルカラーで復刻。百人一首に描かれた、絵巻物のようなみやびな時代の恋物語をお楽しみください。
百人一首事始
藤原定家(ふじわらのていか/さだいえ)
『百人一首』の撰者。歌道では名声を得たが、強情な性格で出世には苦労し、波乱万丈な人生を歩んだ。56年間書き続けられた日記『明月記』も有名。くせのある書風は後に定家流と呼ばれ大流行した。
宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)
鎌倉幕府の武将だったが、出家。歌人としても、たいへん優れていた。定家とは親戚でもあり、親交が深かった。