パパ、絵本読んで!(2023年6月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2023/6/8
2023年6月18日(日)は父の日です。皆さんは父の日の由来を知っていますか? 父の日の発祥は母の日と同じくアメリカ。1909年にソノラ・スマート・ドットという女性が「母をたたえる日があるならば、父をたたえる日があるべきだ」と牧師協会へ嘆願したことで、1910年にはじめて父の日の式典が開催されたそうです。
今年の父の日の贈り物はもう決まりましたか? 「パパ、いつもありがとう!」という気持ちは皆さん伝えていると思います。なので今回は記事で紹介している絵本を持って「パパ、絵本読んで!」と言ってみませんか。絵本は親子をつなぐ楽しいコミュニケーションツール。父の日の思い出を絵本を囲んで作ってくださいね。
お出かけの途中でパパとはぐれてしまったコガモのフロー。パパの歌を思い出しながら、再会することはできるかな?『ついておいでフロー!』
ついておいで フロー!
作・絵:ジャーヴィス訳:青山 南
みどころ
フローはカモの女の子。でも、他の子とちょっと違うみたい。カモの子がしないといけないことは色々あるのに、フローはどれもやらないのです。それどころか、いけないことほどやりたくなっちゃう、やんちゃな子。
ある日、フローはお父さんと一緒にジェナおばさんのおうちへ行くことになりました。ちゃんとついてくるようにと真剣に言うお父さんにも、フローは「オッケー」と軽い返事です。うーん、だいじょうぶでしょうか……。子どもの軽い返事ほどあてにならないものはありません。我が家の息子も「それはやったらだめだよ」と言っても、「うん、わかった!」と明るく返事をした次の瞬間、早速やらかしているということがよくあります。さっきの返事はなんだったのと突っ込みたくなります。
さて、いよいよ二人の出発です。お父さんは意気揚々と「ついておいで フロ~」と歌いながら先導します。
「ついておいで のぼるよ~」
「ついておいで くだるよ~」
最初はちゃんとついていきましたが、お父さんの歌がつまらなくなったフローは、自分で歌を作って歌い始めました。そして歌っているうちにお父さんの後をついていくのを忘れ、池や遊園地の中を楽しそうに進んでいきます。
ところが、そんなフローを狙って、キツネのロキシーが後を付けてきました。慌ててお父さんを探すフローは、お父さんの歌を思い出します。お父さんの歌の通りに進めばきっとお父さんに会えるはず! すぐ後ろに迫るロキシー、一生懸命歌いながら逃げるフロー。ハラハラする展開に、夢中になること間違いなし!
フローの冒険を楽しんだ後は、フローのいいところ、よくなかったところにも注目してもう一度読んでみると、親子それぞれに発見がありそうですよ。
みんながあるといいなと思う靴を作ってくれる『ゴリラのくつや』。息子のゴリラがとうちゃんに依頼したのは「空を飛べる靴」。さあ、どんな靴ができるかな?
ゴリラのくつや
作:谷口 智則
出版社からの内容紹介
ゴリラのとうちゃんは、森のおくでくつやをしている。みんながあるといいなと思うくつを作ってくれるので、いつもお客さんがいっぱい。チーターには早く走れるくつを、シロクマには氷の上でも冷たくないくつを、キリンには足が長く見えるくつを作り、みんなは笑顔に。それを見ていた息子のゴリラがうらやましくなって、自分のほしいくつをとうちゃんにお願いすると……。仕事を通して、父と息子の関係を描いた絵本です。
口下手でも良い、父から子へ添えられる『てのひらのあいさつ』は最も多弁な愛情表現
てのひらのあいさつ
作:ジェイソン・プラット絵:クリス・シーバン訳:なかがわ ちひろ
出版社からの内容紹介
眠たい時には、小さな背中をとんとんとん。失敗した時には、やさしく肩をぽんぽんぽん。言葉はいらない。父と子の「てのひらのあいさつ」。
『パパのかえりがおそいわけ』は怒ったライオンがやって来て、バスはゾウで満員? お父さんの言い訳はこの本を読めば完璧!?
パパのかえりがおそいわけ
作:キム・ヨンジン訳:古家 正亨 Mina Furuya
出版社からの内容紹介
今日は早く帰ると約束したのに、夜遅く帰ってきたお父さん。
「どうしてこんなに遅かったの?」
眠い目でたずねる子どもたちに、パパは奇想天外な言い訳を聞かせてくれます。
世界のすべてのお父さんに代わる愉快な言い訳、世界のすべてのお父さんに向けたあたたかい応援のメッセージがこもった絵本。
父の日にはやっぱり『うちのパパってかっこいい』って言われたい!
うちのパパってかっこいい
作・絵:アンソニー・ブラウン訳:久山 太市
出版社からの内容紹介
パパは、ゴリラぐらい強くって、カバくんみたく楽しいんだ。パパは、おどりもうまくって、歌うこえはピカイチで、くまちゃんみたくかわいいよ。だけど、それだけじゃない、パパのすごいとこ…。ぼうやとパパの、愛いっぱいのユーモラスなお話。
●国際アンデルセン賞受賞画家