NISAとiDeCoって何が違うの⁉ 超初心者でもお金が貯まる仕組み作りを学ぶ「投資信託入門書」

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公開日:2023/6/10

超ど素人がはじめる投資信託 第2版
超ど素人がはじめる投資信託 第2版』(20代怠け者(上本敏雅)/翔泳社)

「投資には興味があるが、最初の一歩が踏み出せない」という人は少なくないだろう。「何だか難しそう」「時間も手間もかかりそう」という思い込みから、躊躇してしまうのではないだろうか。だが、実際には、方法さえ選べば投資は簡単。初心者であっても、気軽にしっかり資産を増やすことができるのだ。

「投資をはじめてみたい」という人は、『超ど素人がはじめる投資信託 第2版』(20代怠け者(上本敏雅)/翔泳社)が強い味方になりそうだ。この本で紹介されている「投資信託」は、仕組みさえつくってしまえば、日々の相場のチェックは不要。100円からはじめられるし、難しい運用はプロにお任せできるから、初心者にオススメの投資法なのだそうだ。

 本書では、そんな「投資信託」に関する知識が、初心者でも理解しやすいように解説されている。1テーマ、見開き1ページ。「投資信託」の仕組みから口座の開設方法、運用のコツまで基本中の基本から丁寧に教えているので、知識ゼロの状態で読みはじめても分かりやすい。フルカラーで図解も豊富だから、難しいはずの知識もスッと頭に入ってくる。特に2024年から始まる新しいNISAやiDeCoの活用方法について学べるのが嬉しい。「NISAとiDeCoって何が違うの?」「どう運用していけばいいの?」「どう新しくなるの?」などという初心者の疑問にキチンと答えてくれるのだ。

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「投資信託」について解説した類書は世の中に数多くあるが、この本が特に初心者にとって参考になるのは、「怠け者」の著者ならではの視点で、忙しい人でも簡単に資産を増やせる仕組みづくりを教えてくれるところにある。たとえば、「投資信託」で多くの人が悩むのが、「どの商品を購入すればいいのか」ということではないだろうか。本書では、自分の性格に合っている、自分が買うべき商品を教えてくれるから、悩まずに投資信託をはじめることができる。著者によれば、投資信託にはさまざまな種類があるが、「ポートフォリオを組むのが面倒」という人は、とりあえずバランス型の投資信託に投資すればOK。バランス型を選ぶだけで、世界各国の金融商品に均等に分散して投資することができる。手間暇かけて伸びる金融商品を毎年選ぶよりも、年利平均 6%の成長が見込めるバランス型を単純に積み立てていくほうがシンプルかつ効率的なのだそうだ。堅実な方法はもちろんのこと、「ガッツリ投資したい」という人は株式投資75%、債券25%のポートフォリオにするなど、タイプ別に投資方法を教えてくれるから、自分に合った運用方針を見つけることができるだろう。

 手数料が高ければリターンも大きいというわけではないため、コストの低いもの、特に信託報酬の低いものを選ぶこと。長期運用をするために、信託期間が無期限のものを選択すること。再投資型で複利を活用すること。——本書で良い投資信託を選ぶポイントを学び、自分なりの投資方針を考えていく。疑問や不安が解消されれば、挑戦あるのみ。この本と一緒ならば、無理なく投資をスタートできそう。あなたもこの本とともに投資の第一歩を踏み出そう!

文=アサトーミナミ