20万部突破『反応しない練習』著者による、悩みの整理・対処法。「モヤモヤやイライラの多くが“期待”から生まれていることに気づいた」
公開日:2023/6/15
“悩み”というものは、年齢や置かれている環境、気分によって変化を遂げる。いつの間にか解消されているものもあれば、いつまで経っても頭の片隅を支配し続ける根深い悩みもあるだろう。そんな十人十色の悩みを少しでも軽くするために生み出されたのが、2023年6月7日に発売された『消えない悩みのお片づけ』(草薙龍瞬/ポプラ社)だ。
著者の草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)氏は僧侶としての顔を持つ一方、ブッダの教えの本質をシンプルに描き出したさまざまな書籍を執筆。2015年に発売された『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』は累計20万部を超えるベストセラーとなり、今なお多くの人々の心の支えとなっている。
しかし草薙氏自身、悩みが全くなかったわけではない。むしろ自身こそ多くの悩みとともに人生を歩んできたと語っており、同書の中で綴られている半生はまさに波瀾万丈だ。
いわく、中学を自主中退。16歳で家出・上京を果たすも、大学や社会人生活の中でも「なんかちがう」「ほかに生き方はないの?」と違和感を持っていたという。結局行く場所がなくなり、30代後半でインドへ出家。草薙氏は自身の半生を“さまよいつづけた”と表現している。
自らも多く悩んできた草薙氏が『消えない悩みのお片づけ』で伝えているのは、悩みを5つのラベルに分類し、整理すること。悩みは「期待」「思い込み」「怒り」「迷い」「妄想」のタイプに分けられ、それぞれ種類ごとに解決方法が異なるそうだ。
例えば「期待」という感情には、「いい人と思われたい」「親にこんな風に褒められたかった」などの“願い”が込められている。ただ、問題はその願いが叶わなかったとき。「どうしてこんなことに…」「こんなはずじゃなかった」という嘆きや悲しみから悩みが生まれるのだ。
『消えない悩みのお片づけ』は悩みの元になる具体的な感情や言動を示し、人それぞれの悩みを解決する手順書。悩みを抱えているとき、どうしたら気持ちが楽になるのかが合理的に記されているので、人生の指南書としても本棚に置いておきたい一冊といえる。
実際にSNSなどでも「最近、モヤモヤやイライラの多くが“期待”から生まれていることに気づいた。だからこそ、より悩みのない生活のためにぜひ読んでみたい」「試し読みをしてみて“悩みには5つの種類がある”という一文にすごい興味を惹かれた。それぞれ解決策が異なるというのも気になる」「『反応しない練習』がとても勉強になったので、『消えない悩みのお片づけ』も早速買ってみた。冒頭の“はじめに”から内容が面白く、今後読み進めていくのが楽しみ!」などと、注目を寄せる読者も少なくないようだ。
今まさに“消えない悩み”を抱えている人は、心の処方箋としてぜひ同書を手に取ってみてはいかがだろうか。