眠っている時すら姿勢は歪んでいく!? 神経を刺激して歪みを取る「神経はじき」とは
更新日:2023/11/16
街で芸能人やモデルを見かけた人が「骨格から違う」と褒めているのを聞いたことがある。ただ体重を落としてもあまり意味はない。ダイエットをしてめざすのは健康。さらにできれば自分が素敵だと思える体、と願う人は多いだろう。しかし、年齢を重ねれば体はどうしてもゆがみやすくなり、痩せにくくなるものだ。
『神経から筋肉、骨格が美しく整う 躰調律矯正』(藤井菜保子/Gakken)はモデルや著名人が通う隠れ家サロン・白々華(HACCA)で行われる「躰調律矯正」の施術のひとつ、「神経はじき」というメソッドを初公開した本である。ジェーン・スーさん、秋元梢さんなどそうそうたる顧客が自分の体はどう変わったか、サロンに助けられたかとコメントを寄せている。
神経はじきとは?
神経はじきとは、オーナーである著者が独自に見出した人体の力の線をもとにした施術。その線上で起きているねじれや張りに対して、楽器の弦をはじくように刺激を与えて取り除くのが特徴だそうだ。
人体には、神経がすみずみまで張り巡らされている。その中で同じ出発点から伸びる神経の、離れた2か所を押さえて同時に刺激する。例えば、「脚はじき」にはひざ裏とアキレス腱を同時に刺激するといった寸法である。
筋肉や骨格に対しても同様に、2か所を同時に押さえることで効果的にアプローチできるのだという。
神経はじきに早速挑戦!なんだかすっきり
“神経はじき”で、ゆがみ、老廃物をリセットすれば、するする痩せられるとのことである。期待に胸を膨らませながら、100円均一ショップでマッサージボールを2個購入した。
早速基本として本で挙げられている神経はじきの基本、「背中はじき」と「体幹はじき」をやってみた。なかなかボールの位置を調整するのが難しかったが、やってみると単なる肩もみとは違うところが刺激されていることを感じた。後頭部から肩甲骨、ひざ裏など一通り基本を試してみてから起き上がると、ほぐれてすっきりすることができた。
ただ後日ダンサーの先生から教わったが、慣れていない人がマッサージボールなどを首に置く場合、思いきり体重をかけてしまうと痛めることもあるそうだ。床ではなく、マットや布団の上で気をつけながらやることをおすすめしておきたい。
PART3では「筋肉・骨・内臓の磨き方」として、手軽にできる筋トレや、食事のとり方や、ゆがみにくい姿勢の取り方などが並ぶ。現代人はスマホやパソコンが必須アイテムになっていることもあり、ゆがみやすい姿勢を取りがちだ。入眠するときの姿勢まであるのには驚いたが、やってみると確かに起きたときに体がこりにくい。
あわせて筋トレもいくつか試してみた。激しい運動ではないものの、じわっと筋肉に効いている感じがある。
自分の体のポテンシャルが目覚めるかもしれない
正直に言って、始めたばかりなので痩せる効果があるかどうかまではわからなかった。
ただ、自分の神経、筋肉、骨にアプローチして向き合うのは確かに「調律」のようで興味深かった。もしかしたら夏に向けて大変身できるかもしれないので、もう少し続けてみたい。
文=宇野なおみ