「お願いだから食べてください」どんどん痩せていく娘を見かねた父親は…/高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで
更新日:2023/11/14
「死にたくないのに、どうしても食べられないの」私がそう言ったとき、「大丈夫」「死なないよ」そう言ってくれると思っていたけれど、母はただ黙って泣いていた――。
ある日突然、「神様」の声が聞こえるようになった娘。神様から「命令に従わないと悪いことが起こる」と言われ、必要以上に物を触り、食べては吐くを繰り返し、衰弱していく。
摂食障害、強迫性障害、精神科病院への強制入院、退院後の揺り戻し…。この前まであんなに元気だったのに、人が見ていないところで食べものを吐き、どんどん痩せていく娘。怒ってもなだめても病院で相談しても食べない娘に、どうしていいのかわからず…不安ばかりが募っていく。さらに周囲の心無い声やそれぞれの不安から、家に居ても気まずい空気が流れるようになり、家族の気持ちがバラバラに……。
強迫性障害、摂食障害で苦しんだ筆者の実体験談を綴った『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』のシリーズ第2弾、娘の病状に翻弄され、一度はバラバラになりかけた家族の絶望と再生を描く、渾身のコミックエッセイ『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』をお送りします。
食事を取らず、どんどん痩せていく娘を心配する父。どうしたらいいのかわからず土下座までして「食べてほしい」と訴えるも効果はなく…。
※本作品は『高校生の娘が精神科病院に入りバラバラになった家族が再び出発するまで』(もつお/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました
母親の予感