9割が知らないデザイナーの世界の見え方とは?日本一のデザインメディアが明かす“センス”の正体
公開日:2023/7/26
プレゼン資料やサイト制作依頼用カンプの作成、子どもの手提げバッグ作りやおしゃれなお部屋作り…などなど、デザイナーでなくても日常生活の中でちょっとした“デザイン力”が求められるシーンは多々ありますよね。そんな時、「なんだか見にくいな」「もっとセンスがあれば…」と感じることはありませんか?
だからといって、今からデザインを勉強するほどでもない——そんな方にオススメしたいのが『デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる(デザイン研究所/KADOKAWA)』。タイトルの通り、身の回りに溢れているデザインに対するプロデザイナーの「見方」が分かり、専門知識がなくてもデザインを作れるようになる心強い「味方」となってくれる一冊です。
よく見ると世界はデザインで溢れている
例えば、電車に乗ったとき。私を含めたほとんどの人は「うわぁ座れないなぁ」だとか「今日のごはん何にしよう」だとか、そんなことを考えながらぼーっと電車に揺られていることが多いのではないでしょうか。
一方、プロのデザイナーは……
中吊り広告を見てデザインの意図を分析したり、なんなら連結部の窓までも表現のひとつとして自分の中に落とし込んでいます。日常の中には知らぬ間にスルーしてしまっているデザインがたくさんあること、デザイナー視点だとこんなにも多面的な捉え方ができることに驚かされました。
そして、この“デザイナーの目”は街中や自分の部屋、ネット上などさまざまなシーンで世界の見え方をガラリと変えてくれます。
街を歩いていると…
エレベーターに乗り込んだときにも…
1つの視覚情報から読み取れる情報量が増え、言語化できるようになれば、毎日がもっと面白く、人生がもっと豊かになりそうですよね。
本書では上記のような「見方」の違いの事例に加え、デザインを見るときのポイントや落とし込み方なども実践的かつ分かりやすく解説されています。それだけでなく、掲載されている100種類以上(!)のデザインサンプルのアイデアが非常にユニークで、他のデザイン本とは一線を画します。パラパラと眺めているだけでもワクワクする、手元に置いておきたくなるような一冊だと感じました。スキルアップを目指すデザイナーはもちろん、センスがないと悩んでいる人や仕事でデザイナーと関わることが多い人など初心者・ノンデザイナーの方でも楽しみながらデザイン知識を身につけることができるでしょう。
あなたもプロの視点を手に入れて、魅力的なデザインで溢れる刺激的な世界を覗いてみませんか?
文=榎谷ゆきの